いつの間にかモバイルガジェットの聖地から過疎地になっていた日本
Posted by yoosee on Gadget at 2008-03-07 12:00 JST1 今現在で「日本でしか買えない」面白ガジェットなんてあるかなと考えて悲しくなった
ふと「日本出張するので、日本でしか買えないガジェットを教えて」 と。共通の友人でハードコア・テクノロジーオタクのA君がいるのだが、 「Aに自慢できるようなもの希望」 という指定付き。On Off and Beyond: アメリカ人が日本で買うべきガジェットはありますか?(ChumbyとかEye-fiのような)こんな話や、最近の ASUS Eee や Macbook Air や Nokia N810 の話題を眺めていて思い出したこと。
つい 4,5年前、日本はモバイルガジェットの聖地だった。Linux Zaurus SL-C700 が出た時なんて、米国の仕事相手はそれを買うためだけに無理やり日本出張の仕事を作って初日にアキバに直行した挙句、友達に頼まれたとか言う分を含めて 5台買っていった。そうじゃない人も日本に出張しに来たら必ず一度は秋葉原によっていたし、まさに聖地巡礼の趣きである。
当時はまだ CLIE も元気があって、日本でしか売っていない・日本先行モデルもあったし、WinCE/PocketPC/HPC も 国内メーカが多種リリースされていたり、ドコモが Sigmarion みたいなものを出していたりと選択肢が豊富で、家電量販店の店頭にはその手のガジェットがズラリと並んでいたものだ。モバイルノートPCに関しても、海外のサイトには「日本のモバイルノートPCを英語化して売る代行業」なんてのがあったくらい。
今じゃご存知の通り、SL シリーズの新商品開発はほぼ終了したと思っていいし、CLIE は市場から完全撤退した上、Palm すら普通のルートでは手に入らない。海外じゃ Bluetooth だ Blackberry だ Smartphone だと賑わいでいるが日本は殆ど蚊帳の外。モバイルノートはまだソニーや富士通、PANASONICが頑張っているが、おもしろいコンセプトの新製品はもうなかなか出てこなくなった。良く言えば淘汰されたのかもしれないけど。この手のニーズは携帯電話に殆どすべて巻きとられたんだろうけど、ガジェット好きからしたら寂しい限りの過疎っぷりだ。
で、日本でしか買えないガジェットか。うーん、サンコーレアモノショップでも覗いてみるのがいいんじゃないですかねぇ。あと大人の科学マガジンに興味を持つギークはいるかも。