世界のメールの 90% 弱は spam であるという現実
Posted by yoosee on Debian at 2006-12-07 23:42 JST1 MXLogic Threat Center
米国の spam filtering ビジネス企業、MXLogic の Threat Center には、世界で動いている同社 spam フィルタ製品の判定情報が集計されている。それによると、「12% が普通のメール, 87.5% が spam, 0.5% が Virus」となっており、世に流れているのメールの実に 90% 弱が spam であると言う陰鬱な事実が示唆される。同じく spam filtering サービス提供企業 Postini のPostini / Stats でも「84.8% が spam, 0.3% が Virus」と言う数字が出ており、日本に限ればまた数字が違うのかもしれないが、世界的にはこれくらいの傾向だと言うことが分かる。
さらに Postini の Directory Harvest Attacks (DHAs) という指標を見ると、世界のメールサーバの性能のうち更に 30〜50% が、spammer がサーバを乗っ取ったり情報を引き出そうという意図で仕掛けている攻撃に費やされている、と言うことも見て取れる。同社は「spammer が DHAs に成功してメールアドレスなどの情報を引き出した場合、そのアドレス宛の spam が目覚ましく増える」としており、SMTPサーバ側の情報漏洩対策 (VRFY, EXPN に応じない、安易に User Unknown を返さない等) も大事だと言うことが分かる。
メール到達後の spam filtering も相当な処理を CPU に強いている訳で、spam によって浪費されている全世界のコンピュータ資源・ネットワーク資源がどれだけあるかと思うと気が遠くなりそうだ。特に最近は Virus 感染 PC 経由での botnet からの送信も多いが、OP25B を採用する ISP が増えれば多少なりとも状況はマシになるだろうか。