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Becky!2 から Mozilla Thunderbird への移行
IMAP ならばもちろん何も悩む必要はないわけで(併用も出来るし)、これは POP3 でローカルにファイルを保存している場合の話。概ね
Mozilla Thuderbird/Becky!2からの移行 を参考にして作業。Becky から mbox で export して Thunderbird で import する。
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Becky!2 から mbox の export
Becky!2 からの export は標準ではフォルダ単位でしか出来ないので、
CircleBecky plug-in を入れて一括で export する。入れてそのままだと mbox 形式で出してくれないので、プラグインの設定で mbox 形式で export するようにしておく。その後一括 export する。指定したフォルダ以下に、元のフォルダ構造そのままに *.mbox ファイルが出力される。
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Thunderbird の Mailbox フォルダを変更
標準では
C:\Documents and Settings\y.igarashi\Application Data\Thunderbird\Profiles\xxxxxxxx.default がユーザ用のフォルダになり、この下の Mail フォルダにローカルメールが保存される。そのままでもいいのだが、今回は HDD の別パーティションに保存する。どうも Local Folders の場所は設定から変更出来なかったので、同フォルダの prefs.js を編集。server2 の example.com は pop3 受信用に作成したアカウント。
user_pref("mail.root.none", "D:\\home\\.....\\Mail");
user_pref("mail.root.pop3", "D:\\home\\.....\\Mail");
user_pref("mail.server.server1.directory", "D:\\home\\.....\\Mail\\Local Folders");
user_pref("mail.server.server2.directory", "D:\\home\\.....\\Mail\\example.com");
あとで調べてみたらプロファイル・マネージャ
C:\Program Files\Thunderbird\thunderbird.exe -p
から新しいプロファイルをつくってフォルダの選択をすれば出来るらしい。
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*.mbox を Thunderbird に import する
上記で設定した D:\....\Local Folders\ の下に Becky! の *.mbox ファイルを平たく置く。*.mbox ファイルは、元構造のフォルダに入れたままでは認識してくれなかった。ファイル名がそのままフォルダ名になるので .mbox の拡張子は削っておく。ファイルを全て直下に置いた状態で Thunderbird を起動すると、Local Folders の下に置いたファイルがメールフォルダとして見える。クリックすると自動的にファイルをスキャンしてメールを表示してくれる。後は好きなようにサブフォルダを切ってフォルダを移動すれば終了。フォルダの移動はメールの多いフォルダだと結構時間がかかるようだ。
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便利な設定
Thunderbird Tips を参考に、引用符の深さごとに色を変えてみた。結構見やすくて便利。拡張は今のところ
ChromEdit と
MinimizeToTray、
Enigmail を利用。メール振り分け設定やフラグ状態は流石に Becky から持ち込めないので最初から設定。これは結構面倒だった。他は FireFoxまとめサイトの
Thunderbird の項なども参考になる。
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使い勝手
プライベートでは IMAP なので、実は POP3 で Thunderbird を使うのは初めて。メール保存形式が mbox な割には動作も軽快だし filter や find も高速に動く。Becky! と比べると多少重い気もするが、メールの多いフォルダの場合だと Thunderbird の方が軽い感じもする。機能としてはやはりメールの検索とフィルタが簡単に出来るのが快適。そう言えば Thunderbird もデフォルトが HTML メールなのだな。設定は Options じゃなく Account Settings の方だった。