絶望する若者と支配する老人

Posted by yoosee on Clip at 2007-07-31 22:00 JST

*1  日本とアフリカの若者の絶望

この「若者の絶望」と言う話が腑に落ちたのは
ある時突然、これと言ったきっかけもなく「今の若者には『未来』が無いんだ」ということをストンと理解しました。アンカテ(Uncategorizable Blog) - 再提言:世代別二院制
多分、しばらく前にを読んだ山形浩生のこの書評を覚えていたからだろう。
生でやったところでエイズにかかる確率はもともとそんなに高くないし、万が一エイズになっても発症して死ぬのは 10 年以上先だ。その頃に自分が確実に生きていると思えば、エイズ予防のために余計な手間もかけよう。でも、どうせその頃は死んでるだろうと思えば……リスクは知っていても手はうたない!山形浩生 の「経済のトリセツ」  Formerly supported by WindowsLiveJournal - アフリカのエイズの新しい分析……それと経済学の何たるか。
未来に希望を持てない若者は未来のために何かをしようとしない。考えてみれば当たり前の話ではある。

数日前にも書いた通り、日本の有権者人口は既に 50才以上が過半数を占める。こう言うとなんだが、生産活動を行わない人々を多く含む層が国の行く末を決める力を持っている。若者はまず、自分たちの権利を代表する人を少数でも国会に送り込むところから始めるべきなんだろうが、絶望している若者は未来のために投資せず、格差という言葉によって「若者と言う層」を分断されている。

鶏と卵の構造がここにはあるが、なんとかして老人の権力を縛っていかないと、この先ますます若者が搾取される構造は強くなるに違いない。世代別二院制でも60才以上の投票権を半減する方法にせよ実現味が薄いのが難しいところだが。

*1  郵政民営化法案否決、衆議院解散へ

「小泉首相の態度が云々」とかしょーもない事ばかりが話題になって、肝心の郵政民営化法案の是非とかここを直さないとどうまずいとか法案が通らないと日本がどうなるとか言う話がマスコミや政治家の発言から全く出てこないのはなんなんだかな。

個人的には方法論はともかく郵政民営化は賛成なんだけど、小泉の経済感覚もおかしいので国が大口の財布を手放した後に経済政策が取れなくなるんじゃないかとか米国のいいなりにやってるだけじゃないかとか、色々懸念はある気がする。するんだけど、その辺が議論になってないんじゃどうしようもない。350兆円の財源を利権のために無駄遣いし続けているのは事実なんだし。

まぁ結局今回明らかになったのは、日本の政治家がやっているのは政治じゃなく、「金を何処から引っ張るか」「誰と仲良くして何処にくっつくか」と言うゲームだったと言うことか。
日本の政治と言うか国家システムは結局「和を持って尊しとす」なんて言う理念で動いていて、その和というのは権力を持った者同士、族系政治家と官僚が甘い汁を吸い続けるための仕組みであり、それが自民というと言うシステムだったわけだが、小泉にしてみれば「自民党を潰す」と言う公約を守ったわけであり、まぁよくやったんではないかと。

ところで翻って民主党を見ると、どうにも自民党の後釜として政権を任せるには頼りなさ過ぎると言うか、まぁ郵政民営化は基本賛成だったのに自民党への対立政党としては反対しないといけないとかここも歪なわけで、その割に対案も何も出してないし、郵政系の利権議員も沢山抱えているわけで、「大切なことは他にある」とか言ってる辺りは勝負勘が無いこと甚だしいな。

今回の選挙は Web 上にも色々な情報が飛び交いそうで、その点は楽しみ。それにしても、そろそろインターネット上での選挙活動を認めたらどうかなぁ。

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