WebコンテンツのS/N比の問題じゃない、検索技術の問題なんだ
Posted by yoosee on Web at 2007-11-20 22:00 JST1 スラッシュドット ジャパン | ブログは死にゆく技術か?
苦労して書いてまで残したいテキストだけウェブに残り、結果ノイズが減りウェブの価値が上がる。スラッシュドット ジャパン | ブログは死にゆく技術か?そんな風に思っていた時期が俺にもありました。
いつかというと数年前、mixi のような外部から参照不能なSNSの中に日記が移動するという現象が起きた時。この時にも「日記のようなノイズが減ることで検索の S/N 比が改善されるんじゃないか」と言う論があった。
さて現状はと言うと、確かに日記ブログは多少減ったのかもしれないが大勢に影響は無く、一方でアフェリエイトを目的とした spam blog が増え、更にはてなブックマークや del.icio.us のようなソーシャルブックマークが検索に引っかかるようになった。日本版Googleだけかもしれないが、下手すると公式サイトをトップに出してくれない事もあるくらいで、S/N 的には悪化している。
そもそも Google は「すべての情報を検索可能にする」と言っている以上は元になる情報は多い方がいいわけで、ノイズだろうが何だろうが情報が減ることは歓迎すべきではない。今回は SNS と違いWebに公開される情報は減っているわけではないが、Blog に代わって手軽なコメント媒体となった twitter などは、Permalink を持つ短いぶつ切りのセンテンスと言う新しい形態のコンテンツだ。そうした有象無象からどうやって有益な情報を拾い出すのかは、今後、検索企業の課題になるんじゃなかろうか。
そういや現状 Google は 2ch もうまく検索できているとは言い難いわけだが、2ch 側も dat 落ちという permalink に不親切な仕様になっているので仕方がないかな。人手に頼ったまとめサイトなんて必要ないような自動化を是非実現してほしいものだけど、Google の検索技術はここ最近、どれくらい進歩しているんだろう。