*1  英語初心者に優しい Google Voice

これから米国生活を始めようとしている人には Google Voice をお勧めしたい。Google Voice は Google が提供する電話のオーバーレイ的なサービスで、米国居住者なら普通に電話がかけられる実際の電話番号を取得し、それを自宅や携帯電話の番号に転送したり PC から VoIP などで利用できる。電話としての機能もいろいろと便利なのだが、特に気に入っているのは留守番電話 (Voicemail) をテキストに起こしてくれる機能 (transcript) である。

英語をそこそこ話せる人でも電話の英語は聞き取り辛いし、Voicemail はさらに不鮮明な録音になっていることも多く、中途半端な英語スキルだと難儀する事も少なくない。それがテキストで概ね読め、Webブラウザやスマートフォンのアプリから再生でき、また過去の留守電を取っておくのもストレス無くできる。特に Voicemail では「これを聞いたら次の電話番号にコールバックして。800-xxx-xxxx」のようなメッセージがよく入っているので、これを text として番号認識してクリックから直接ダイヤルできるのは手間が省けて便利だ。

なお設定で Calls > Enable Recording を ON にしておけば inbound call (かかってきた電話) については通話中に 4 を押すと録音できる。残念ながらこの録音は Transcript してくれないようだし、また outbound call は録音出来ない。通話の録音は州によってか違法なこともあるようなので、デフォルトでは off になっているらしい。

その他に Google Voice になにが出来るのかは、@IT - Google Voice はやっぱりすごかった がよくまとまっている。米国でこれから生活を立ち上げようとしている人であれば、Home Phone を Google Voice の番号にしてしまうのも手だと思う。自宅の番号は各所に登録するとそれなりに公開情報になってしまうため、DoNotCall Registryに登録しても営業電話などがかかってくるのだが、 Global Spam Filtering を ON にしておくとそれなりにブロックできる。知らない番号からの電話は voicemail に回して後から確認し、営業電話なら Block する、といったやり方も出来る。

もちろんこれは機械処理であろうとはいえ、留守電の内容を Google に渡すことを意味するので、気になる人は実際の携帯電話の番号と Google Voice の番号を使い分けるなどしてもいいだろう。また Verizon や AT&T などが提供する有料の Voicemail 拡張機能を使う手もある。私も特に仕事の連絡は Google Voice の番号には流していない。

余談になるが Palm Centro を使っていた時代にはCallRec というアプリを使っていた。これは電話での通話を全て録音してくれるアプリで、電話で話はしたけどどうも内容に自信が無い、みたいな際に結構役立ってくれた。Google Voice では前述の通り incoming は録音可能だが、Google Voice の number を使っていても outbound call は録音出来ないのが残念。Android でも RecordMyCall という同等のソフトがあるが、手元の HTC Incredible では録音を取りこぼしたりなどいまいち動作が不安定で結局今は使っていない。

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