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Palm でいつでもお絵描き
Palm デバイスを使っていると、たまに絵を描きたくなることがある。手書きメモ程度ならば標準ソフトの NotePad でも充分なのだが、ある程度ちゃんと絵を描きたいとなると物足りない。Palm は液晶付きタブレットのように画面にペンで直接線を引けるのでお絵描きツールとして使っても結構便利だし面白い。今の Palm なら 320x320 や 480x320 の解像度がありカラーも 16bit をサポートしているので、最近は幾つか機能が充実したドローソフトが出て来ている。とは言え実際に今使っているのは、以下のうち PixMarker と PenPenCol の 2 つのフリーのツール。両方とも CLIE 時代からの愛用ソフト。これ以外のツールは
muchy.com のお絵書きカテゴリ や
palmgear.com の drawing category 等を参照のこと。
PixMarker はフリーの本格的なドローソフト。画面上のツールボックスを自由に動かせるのでなかなか使い勝手が良いし、拡大縮小や塗り潰し、滲みや重ね塗り機能もあり、結構ちゃんと絵を描ける(もちろん絵心があれば、だが)。単体で BMP ファイルへの Export も可能なのも便利だ。320x320 までしか未だ対応していないのと、キャンバスサイズが固定なのが多少残念だが、ちょっと絵を描いて遊ぶ程度の用途ならば充分な機能があると思う。CLIE 時代から愛用しているソフトの 1 つ。ハイレゾ対応になってデータベースサイズが急に太ってしまったのが残念だが...
以前から描画ツール機能の豊富さでそこそこ評判の良かった TealPaint だが、6.x では多層の描画レイヤの重ね合わせが出来るようになっている。TT3 の 320x480 への対応や任意サイズの画像作成にも対応しており、そこそこ本格的なお絵描きが出来るのではなかろうか。ズームツールを使えばドット絵を書き込む事も出来る。また 6.2 では単体での BMP への Export も実装されている。もちろん母艦との HotSync も可能。CLIE T600C では動作がかなりもたついていたが、TT3 のマシンパワーがあれば、まったくストレスは無い動作感覚になる。
豊富なツールボックスやベシエ曲線、TrueType フォントのサポート、Jpeg ファイルからの import 、輝度やコントラスト調整など、フォトレタッチとしての機能がかなり充実している。画像のサムネイル表示も可能なので、単なるビューワとしてもそれなりに使い物になる。UI は好みが分かれる気がするが、使いにくいわけではない。Palm 上で動く画像編集・描画ツールとしては最も高機能なのではないだろうか。ただそれだけに、Palm 単体での Jpeg や bmp への export 機能が実装されていないのが残念。それが出来ればデジカメで撮った画像を SD 経由でさっと編集して戻す、という行為が簡単に出来て嬉しそうなんだが。とは言え実際に使えるようになったとしても、Palm 上でのフォトレタッチをそれほど積極的にしたりはしないかな。ともあれ PC との HotSync で自動的に画像を取出すことは当然出来るので、PC と組み合わせて使う分には特に困ることはない。
こちらは多少毛並が違い、ドローソフトと言うよりは手書きメモ用のソフトになる。基本は手書きメモなのでドローツールはペンのみになる。ハイレゾを生かし、320x320 で描いた絵を 1, 4, 16 コマ同時に表示させることができる。機能は全てアイコンのタップで動作するので、さっとメモを描いて後で一覧するなどが簡単に出来るのが直感的でとても便利であり、紙に出来ない機能を実現している感じがするのが面白い。BMP への Export も可能。これもフリーかつ Palm らしい良いソフトで、CLIE 時代から愛用している。
こちらもフリーの手書きメモ用のソフト。320x320 の画面を 12 のブロックに分けて拡大描画出来るモードがあり、メモのしやすさと一覧性をある程度両立できている。手書きメモとしての使い勝手は悪くない。