デスマーチが起きる理由
Posted by yoosee on News at 2004-07-09 23:42 JST1 そして常識とされていた前提は崩れさる
文章は面白いけど、面白いのは The Goal のパロディとして読んでいるからかも(The Goal は内容はともかく小説としては三文小説以下だ)。現実には「会社全体でのリソース総量」は有限なので、「社内人員の稼働はコストにならない」と言うのは半分幻想だ。プロジェクト単位(部分最適化)じゃなく会社単位(全体最適化)でリソースをコントロールしろというのは理想論だけど、現実的にはプロジェクト間でリソースを振り分けるための収益・コスト計算が余計なコストを産む事もあるし、人的リソースはスイッチングコストも低くはない。これを解決するために CMS などの技術的解決方法を使うこともあって、もちろんこれは同時に会社システム全体の変更も要求する(The Goal 2 参考)が、それが出来ているところは多くない。ソフトの導入ならともかく、組織の変革は当然「困難」だからだ。
もちろん「困難」な事は「実現不可能」な事ではない。また「一見不可能に見えること」を解決するのがこう言う話の銀の弾丸なわけなんだけど。
さて、ここで出てくる「銀の弾丸」はなんだろう? 今回の問題は『プロジェクトにベテランプログラマが足りない』事に集約されるようだ。「ベテランプログラマを動的にボトルネックにアサインする」「初心者プログラマのスキルを仕事の効率を落さずに上げる」あたりが思い付く解決策か。と言うことで、ペアプログラミングだったりして...