PalmSource のゆく道
Posted by yoosee on Palm at 2005-05-31 23:42 JST1 PalmSourceはどこで道を誤ったのか
WinCE に比べると Palm は完全に割りきった仕様になっていて、それは実は「Palm は PC と同期させて使う。複雑な処理や入力は PC で」と言うものだった。故に Palm は「Zen of Palm」と呼ばれる「シンプルだけど高速に使える」事が中心思想だったし、そのために「ハードウェア性能を一つの操作のためだけに使い切る」事が出来るシングルタスク OS は実装として有利であり、PalmOS は成功を納めることができた。しかしハードウェアの性能が上がると共に「PDA に求められる機能」はどんどん増えていく。まず「マルチメディアの波(特に音楽再生)」、次に「通信の波」が Palm を襲った。初めの波は SONY の力で無理やり乗り切った Palm だが、次の波を乗り切るための装備(完全なマルチタスク)は未だに不十分、と言う悲しい現実があるわけで、未だに Cobalt 搭載機種は世の中に出ずに今日に至る。BeOS の買収から準備する時間はあったはずなので、これは Palm の技術・戦術の失敗と言われても仕方がない。