*1  更新作業を忘れないために

最も多いのはドメイン登録時に登録したメールアドレスが不達になっていて、ドメイン更新通知を読んでいないというパターン。ドメイン登録は 1年 2年毎という長い周期のため、ISP の変更やメールアドレスの変更時に追従させることを忘れることが意外と多い。
  • 更新通知連絡先アドレスは常に到達可能な最新のものに保つ
  • 日常利用するスケジューラに更新日付を予定やToDoとして登録しておく
  • 更新通知の宛先には必ず複数の連絡先を登録しておく
  • 可能ならばそこから携帯に飛ばすなりの気付きやすいフィルタを書いておく
  • spam filter を使う場合には whitelist を必ず設定する
「登録したドメインのアドレスのみを連絡先アドレスにする事」は避けた方がいいし、「独自運用しているサーバのアドレスのみを宛先にする事」も同じく避けた方が良い。可能な限り、安定して運用されていると思われるアドレスを複数登録しておくこと。

例えば日常使っているアドレスの他に Gmail 等を配送先に設定し、フィルタルールを設定して更新通知メールを日常利用しているアドレスや携帯電話に飛ばすと言った、多重の連絡方法を用意しておくのは有効だろう。
またレジストラによっては 1〜数ヶ月毎に「連絡先情報の確認」を送ってくる会社もある (例えば NSI 等) ので、面倒臭いと思わずに毎回目だけは通すようにしておくと、いざという時に慌てずに済む。

こうした通知方法の多重化以外にも、リスクを減らす方法としては以下のようなものが考えられる。
  • クレジットカード情報を予め登録して「自動更新」されるようにしておく
  • 5年、10年といった長期間の契約にする
但し前者はクレジットカードの有効期限が切れると自動更新されないという危険性があるし、後者は 10年後にすっかり忘れていると言う状況も有り得るので万能ではない。企業ならば 100年登録にしてしまうという方法も有効かもしれない。

*2  万が一失効してしまったら

万が一ドメインが期限切れ失効してしまっても、.com, .net, .org などの gTLD ならば Redemption Grace Period (買い戻し猶予期間) が儲けられており、これに対応するレジストラも少なくない。この際に気をつけるのは、この処理があくまで「ドメインが一旦削除された後の復活処理」であり、「ドメインの再取得」では無いことを忘れないこと。再取得の場合には既権利者としての権利は完全に失われた後なので、メジャーなドメインの場合は特にドメイン売買業者のロボットによる取得に勝てることはまずない。

一方、汎用.jp アドレスや多くの ccTLD の場合にはこうした制度は無いため、残念ながら失効したらそれまでの場合が殆んどだ。それでも ccTLD やレジストラによっては、書類申請による復活処理等をしてくれる場合もあるので、どうしても復活させる必要がある場合にはサポートに掛け合ってみる価値はある。ただしあくまで駄目元なのであまりゴネないこと。

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