1
PalmSource Ships PalmOS6 to It's Licensees
PalmSource Inc. は 01/06 に
PalmOS6 の licensees への提供を開始 を発表している。以前からの計画の通り、去年の 12/29 に提供を開始したようだ。実際に搭載デバイスが出てくるのは今年の第2四半期くらいになるだろうか。
2
PalmOS6 の新機能
Brighthand の記事 に寄れば、OS6 での主な新機能は以下のようになる。
- ARM Native API のフルサポート(OS5では限定的ARMlet)
- VGA スクリーンの Portrate/Landscape 標準サポート
- プロセスの threading, background 動作のサポート
- Protected memory system の提供(個々アプリケーション毎の Dynamic Heap)
- カテゴリ数(16)・メモサイズ(4KB)制限の撤廃
- ワイヤレスネットワーク接続でのローミングサポート
- セキュリティ機能の向上
- MS Office, PDF ファイル等のビジネスで使うファイルのビューワ
この中で一番大きなものは、やはり マルチタスク OS への変更だろう。今のシングルタスクでプロセスの切替を順次行う方法でも普段の利用にさほど問題はないんだが、例えば pop3 でメール取得しながら WebPro でサイト閲覧するとか、IRC をしながら会話の隙間に他の事をすると言った、通信をバックグラウンドで連続させておくと言うことが現状出来ていない。この部分が改善されるだけでもネットワーク端末としての有益性はかなり向上する気がする。
3
既存デバイスのアップグレードパス
気になる現行デバイスのアップグレードだが、ARM 系の OS5 デバイスは FlashROM 容量さえ見合えば技術的には OS6 へのアップグレードが可能のようだ。Tungsten|T3(en/int) は 12MB の FlashROM を持ち、この中に DocumentToGo や KinomaPlayer 等が含まれるため、純粋に OS6 と基本的なアプリケーションのみならば搭載可能なんじゃないかと期待したい。とは言え実際に PalmOne Inc. が upgrade path を用意してくれるかどうかはまた別の問題ではあるのだが。