書き下し掲載。初めて Palm デバイスに触れたのは大学時代の先輩が持っていた Palm III で、その後米国出張した先輩に発売されたばかりの PalmVx を買ってきて貰い、J-OS で使っていたのが最初の所有機だった。Vx はボタンをクリアボタン + 青色LED 化したり OS を OS4 に書き換えたり、一番愛着があったデバイスだった。その後は PalmVx → CLIE T600C →
Palm Computing 創設から Pilot 発売後の動きについて簡単に年表としてまとめてみた。大枠のみを抜き出したので個々製品の発売等に関しては特徴的なもののみをピックアップしている。間違いなどあればご指摘歓迎。
年-月 | Palm の動き | 関係他社の動き |
1992 |
1992-01 | Jeff Hawkins と Donna Duversky により Palm Computing Inc. 創設 (創設当時は PDA をターゲットにしたソフトウェア会社) | |
1993 |
1993-XX | Zoomer用ソフトの開発などに参加 | Apple が Newton, Casio が Zoomer するもあまり売れず |
1995 |
1995-09 | U.S.Robotics が Palm Computing を 4400万ドルで買収 | |
1996 |
1996-03 | Pilot 1000 リリース。スペックは 128KB のメモリ(Pilot 5000 は 512KB) に 16MHz の CPU、160x160 4階調モノクロタッチスクリーン。シャツのポケットにはいるサイズ、PC との HotSync、Graffiti入力、高速な動作などの基本的な部分はこの時点で出来上がっている。 | |
1996-10 | | 山田達司氏がJ-OS 1.0, 1.1 をリリース |
1997 |
1997-03 | 2番目の製品 PalmPilot リリース | |
1997-05 | 3Com が U.S.Robotics を買収 | |
1997-09 | Palm のプロダクトが 18ヶ月で 100万台の販売を達成 | |
1998 |
1998-04 | Palm III 発売。Pilot → PalmPilot → Palm と名前が変遷しているのは日本の文房具メーカー「パイロット」社と商標の衝突があったため | |
1998-11 | | Jeff Hawkins, Donna Duversky, Ed Collegan ら Palm Computing 創始メンバーが Handspring 社を創設 |
1999 |
1999-02 | 名機 Palm V が発売され、圧倒的な支持を得る。Louis Vuitton や Hermes など高級ブランドも専用ケースを発売。1999-10 にはスペック強化した Palm Vx 発売 | |
1999-02 | | IBM により日本語化された PalmIII の OEM、 WorkPad 発売。初の日本語化製品 |
1999-09 | | HandSpring が Visor を発表。外部拡張の SpringBoard 搭載が話題に |
1999-05 | 初のワイヤレス機能搭載 Palm VII 発売 | |
2000 |
2000-03 | | Handspring Visor 発売。Palm を越える売上 |
2000-03 | 初のカラーデバイス Palm IIIc 発売 | |
2000-04 | Palm 日本法人が日本語化された Palm IIIc, PalmVx を発売開始 | |
2000-05 | Palm Inc. が IPO 。米国で最も成功した IPO の一つと言われる | |
2000-06 | | HandSpring も日本語化された Visor Deluxe を発売 |
2000-07 | | Sony が同社初の PalmOS 端末、Clie PEG-S500C/S300 を発売。S500C は 256色カラー、両者ともメモリスティックスロットやジョグダイヤルを搭載 |
2000-XX | | この頃、Sony, IBM や Handspring 以外にも HandEra や TRG, Symbol などが PalmOS のライセンシーとしてデバイスを発売。PDA黄金期 |
2001 |
2001-04 | | HandSpring Visor Edge 日本語版発売 |
2001-04 | | Sony PEG-N700C 初のカラーハイレゾ(320x320)デバイス発売、オーディオ再生も搭載 |
2001-05 | Palmware が 10,000個を突破 | |
2001-05 | Palm Inc. が Be を買収 | |
2001-09 | | Handspring 日本法人が国内からほぼ撤退 |
2001-10 | | Handspring が最初の PalmOS スマートフォンとなる Treo を発表 |
2001-12 | Palm Inc. がハードウェアとソフトウェア事業をそれぞれ PalmSolutions, PalmSource の子会社化 | |
2002 |
2002-01 | | Handspring が Visor から撤退 |
2002-02 | | Handspring が Treo 180, 180g 発売 |
2002-02 | | IBM が WorkPad から撤退 |
2002-09 | Palm 日本法人が国内販売から撤退 | |
2002-10 | | Sony が世界初の PalmOS5 機 PEG-NX70V 発売。ARM アーキテクチャの XScale (200MHz) 搭載 |
2002-10 | Palm Tungsten と Zire をリリース。Tungsten は同社初の ARM/OS5/ハイレゾデバイス。Zire は 18ヶ月で 300万台のセールスを記録 | |
2003 |
2003-06 | Tungsten T が登山家と共にエベレスト山頂に到達 | |
2003-10 | Palm Inc. は HandSpring を買収し、PalmOne と PalmSource に分社 | |
2004 |
2004-05 | Xerox との Graffiti 訴訟に勝訴 | |
2004-06 | | Sony が CLIE 海外市場からの撤退を発表 |
2004-10 | Treo 650 スマートフォンをリリース | |
2005 |
2005-02 | | Sony が日本国内市場からも CLIE 撤退を発表し、PalmOS から完全撤退。最後のデバイスとなったのは有機ELを搭載した PEG-VZ90 |
2005-04 | Treo 650 が 100万台を突破 | |
2005-05 | PalmOne は PalmSource から Palm のブランド名を買い取り、Palm Inc. へ改名 | |
2005-06 | HDD 搭載 Life Drive リリース | |
2005-09 | | ACCESS が PalmSource を買収 |
2006 |
2006-01 | 同社初の Windows Mobile 搭載端末 Treo 700w をリリース | |
2006-02 | | ACCESS が ALP を発表 |
2006-03 | Pilot 誕生から10周年 | |
PEG-300 -> PEG-S300
PEG-700C -> PEG-N700C
> 500C は 256色カラー、メモリスティックスロットやジョグダイヤルを搭載
この文はメモリスティックスロットやジョグダイヤルを搭載したのがPEG-S500Cだけのように見えるが、PEG-S300も搭載している。