*1  Taskerで Android のタスクを自動化

しばらく前から気にはなっていたのだが、値段が£3.99 (約$6.30) とAndroid アプリにしてはそこそこ高いので躊躇していた Tasker をようやく購入。これはほんとに買ってよかった。使いこなしは結構難しいが、今まで手動で切り替えていた設定がほとんど自動化できたのが言いようがないくらいに素晴らしい。これぞ Android の真骨頂という感じがする。

これはどんなソフトかというと、特定アプリの起動や特定の日時、場所、イベント(AC電源接続やイヤフォンジャック挿入、特定BluetoothやWi-Fiとの接続など)等の Context によって設定した Task を実行する事で、設定の変更やアプリの実行などを自動実行できるというもの。Context も Task も非常に多彩な種類が用意されており、かなり細かく自分がやりたいことを設定することが出来る。

上記のContextとTaskの組み合わせは Profile として登録する。 Tasker でどんな事が出来るかは Tasker Wiki などに Profile のサンプルがあるが、例として書いてみるとこんな感じ。
  • Google Maps や Foursquare を起動時のみ GPS を ON
  • 日中(8:00-18:00)にNavigation(カーナビ)を起動したら画面輝度を 75% に設定
  • オーディオプラグを差し込んだらオーディオアプリを起動して再生
  • 日中屋外など周囲が明るい(light level > 70)場合に画面輝度を90%までアップ
  • 夜間(0:00-8:00)だけ自動的にボリュームをOFF
  • 自宅(周辺30m以内)にいる時だけ自動的にキーガードを解除
  • 特定アプリを起動する際にパスワードの入力を要求
  • 特定SNSメッセージを受信した時に大きな音を鳴らして場所を知らせる
  • 特定の人に固定文面のSMSを自動送信するWidgetをHomeに作る
  • 毎晩2:00に、AC電源接続されており自宅Wi-Fiに接続されている場合にrsyncでバックアップを行う
  • Webから天気予報を取得し、それに応じて壁紙を自動的に切り替える
  • Calendarにミーティング等の予定が入っている場合に着信音をOFFにする
などなど。

とにかく日常のちょっとした不満やこまごました設定変更を自動化出来るのが素晴らしい。カスタマイズ好きには多分たまらないアプリだと思う。日本での紹介がほとんど無いのが不思議なくらいだが、確かに使いこなしはちょっと難しいので人を選ぶ感はあるかもしれない。

7日間利用可能なTasker Trialがサイトからダウンロードできるようなので、興味のわいた人はぜひお試しを。

*1  Android スマートフォンから rsync でデータをバックアップ

どこで見つけたのか忘れたが、Android スマートフォンから rsync (over ssh) でファイルをバックアップできるアプリ rsync backup for Android を使ってみたら大変便利だったのでご紹介。rsync の受け先サーバが必要という時点で使う人をかなり選んでしまうサービスだろうが、はまる人には大変便利なんじゃなかろうか。まだベータ版と言うこともあり UI もこなれてはいないが、十分使い物にはなる。なお以下は version 1.2 での内容。

最初に起動すると ssh, rsync, dropbearkey tool を別途ダウンロードするダイアログが出るので OK しておく。セットアップ内容はシンプルで、バックアップ対象のローカルディレクトリ、ssh のユーザ名とサーバ名、サーバ側のディレクトリ等を指定。ssh 用の private key は dropbearkey tool で生成できるのでそれを使い、インテントから mail 等を経由して Publick Key を取得する。

取得した pubkey は ~/.ssh/authorized_keys に登録。パスフレーズ無しの前提なので実行コマンドは制限しておくのがいいだろう。一度走らせてみたら以下のようなオプションが付いていたので、 command= 等を以下の用に設定しておく。--delete はオプションによって付いたり付かなかったりするはず。

.ssh/authorized_keys
command="/usr/bin/rsync --server -vlHDtre.i --delete . /home/yoosee/backup/android",no-pty,no-agent-forwarding,no-port-forwarding ssh-dss AAAAB[...]== rsync@android
初回同期はサイズによって時間がかかるので、同じLAN内等でやった方がいいだろう。

Tasker 等と組み合わせれば、場所や時間などの条件で自動実行する事も可能。撮った写真や動画を自動的に他の場所にアップロードできるだけでもかなり快適になる。

望むべくは逆方向の rsync (サーバ側から Androidへのファイルコピー) もサポートしてくれることかな。ちょっとしたファイルなら Dropbox でももちろん十分なんだが、大量のファイルをコピーしたい場合やディレクトリを整理したい場合には rsync みたいに一気に同期が出来ると便利なんだけど。
追記: version 1.3で逆方向(サーバ→Android)の同期もサポートされてさらに便利になった。素晴らしい!

*1  Androidスマートフォンの魅力 == カスタマイズ

実はAndroidスマートフォンを使い始めて早4ヶ月程度経つのだが、一度もBlogに関連記事を書いていないことに今更気づいた。使っているのは HTC Droid Incredible (Froyo) で、全般的にはクラウドとの同期を前提とした設計思想が気に入っている。こなれていない部分も多いし、まだ Palm Pre に未練もあるけどそれはそれとして。

Android で気に入っている事の一つは、使い勝手のカスタマイズが色々とできるところ。これは特にPalmOSのカルチャーでHackだのDAだのと細かくいじっていた身には特に重要だ。手元のAndroidでも、電話機能ひとつとっても色々とカスタマイズして使っているので、今回はそんなアプリをいくつか紹介する。

Call Confirm
標準の電話アプリでは履歴や電話帳の名前をタッチしただけですぐにコールにいってしまうので、ちょっとどうかしているくらい意図しないコールをしやすくて困る。Call Confirm は非常にシンプルなアプリで、電話をかける前にダイアログをポップアップして確認するステップを追加することが出来る。端的にはそれだけのアプリなのだが、これで誤ダイヤルが圧倒的に減るので、標準搭載すべきレベルのアプリだと思う。
CallEnd Vibrate
画面タッチのみのスマートフォンでは、電話の切断が物理ボタンでは無いのでちゃんと切ったかどうか分かりにくいし、相手の声が途切れたときに一時的なのか回線が切れたのかも気づきにくい。このアプリも非常にシンプルで、電話が切れた際に振動してそれを教えてくれる、と言うそれだけの機能である。
No Signal Alert
日本のケータイにもよくある、電波が圏外になった時にアラートを出してくれるアプリ。通知方法はスマートフォンらしく振動やアラームやLEDなど色々と選べる。
Call Block Unlimited
特定番号や非通知からの着信拒否の設定や、自動Spamリストの適用が出来る。回線ではなく電話側の機能なので、動作は「ボイスメールに転送」か「フックアップしてすぐ切断」と言うものになっている。これも普通のケータイならよくある機能だと思うが、この手のBlockアプリを使い勝手の好みで色々選べるのがスマートフォンのいいところ、と言うことにしておく。
Call Meter NG
通話時間、SMS送受信、データ通信量のその月の使用量を表示するアプリ。利用料金プランの情報を入れておけば、無料通話超過分や金額なども表示してくれる。
Smart Vibrator
記号の組み合わせ ( "." short, "-" long, "_" strong, " " pause 0.5s) でバイブレーションパターンをカスタマイズして、特定のコンタクトに割り当てるアプリ。着メロのカスタマイズは色々あるが、バイブレーションまで細かくカスタマイズできるのは結構便利である。
Call Track
通話履歴を Google Calendar に登録するアプリ。役に立つかといわれると、うーん、なのだが、データをクラウドに同期するスタイルがAndroidっぽいアプリではある。使うときは専用にカレンダーを作って置くのがおすすめ。
Record My Call
通話を自動的にSDカードに録音するアプリ。PalmOS にもCallRecと言う似たアプリがあり、人によっては抜群に便利、なのだが、まだいまいちおかしな録音になっていたり音が小さすぎたりと安定感が無い。他のアプリも機種によって動かなかったりするものが多いようなので、どうもこの手のアプリはAndroidでは難しいようだ。
電話機能だけでもこれだけ色々と変更できてしまうのは、逆に初心者にとっては優しくないかもしれない。しかしある程度慣れたユーザであれば、こうした「かゆいところに手が届くちょっとしたカスタマイズ」は、自分の端末を手に馴染ませるのにとても重要だ。

これらの他にも標準以外の電話帳アプリ、不在着信通知系のアプリやウィジェットも様々あるし、当然着メロ系のアプリも多いが、そちらは色々と好みが分かれるだろうから今回は省略。リンク先に使っている AppBrain は専用アプリFast Web Installer を使うとWebブラウザからAndroidにアプリをインストールするというのが出来るので、気軽に試してみるのもよろしいかと。

PalmOS6 リセラーへ提供開始

Posted by yoosee on Palm at 2004-01-09 23:42 JST

*1  PalmSource Ships PalmOS6 to It's Licensees

PalmSource Inc. は 01/06 に PalmOS6 の licensees への提供を開始 を発表している。以前からの計画の通り、去年の 12/29 に提供を開始したようだ。実際に搭載デバイスが出てくるのは今年の第2四半期くらいになるだろうか。

*2  PalmOS6 の新機能

Brighthand の記事 に寄れば、OS6 での主な新機能は以下のようになる。
  1. ARM Native API のフルサポート(OS5では限定的ARMlet)
  2. VGA スクリーンの Portrate/Landscape 標準サポート
  3. プロセスの threading, background 動作のサポート
  4. Protected memory system の提供(個々アプリケーション毎の Dynamic Heap)
  5. カテゴリ数(16)・メモサイズ(4KB)制限の撤廃
  6. ワイヤレスネットワーク接続でのローミングサポート
  7. セキュリティ機能の向上
  8. MS Office, PDF ファイル等のビジネスで使うファイルのビューワ
この中で一番大きなものは、やはり マルチタスク OS への変更だろう。今のシングルタスクでプロセスの切替を順次行う方法でも普段の利用にさほど問題はないんだが、例えば pop3 でメール取得しながら WebPro でサイト閲覧するとか、IRC をしながら会話の隙間に他の事をすると言った、通信をバックグラウンドで連続させておくと言うことが現状出来ていない。この部分が改善されるだけでもネットワーク端末としての有益性はかなり向上する気がする。

*3  既存デバイスのアップグレードパス

気になる現行デバイスのアップグレードだが、ARM 系の OS5 デバイスは FlashROM 容量さえ見合えば技術的には OS6 へのアップグレードが可能のようだ。Tungsten|T3(en/int) は 12MB の FlashROM を持ち、この中に DocumentToGo や KinomaPlayer 等が含まれるため、純粋に OS6 と基本的なアプリケーションのみならば搭載可能なんじゃないかと期待したい。とは言え実際に PalmOne Inc. が upgrade path を用意してくれるかどうかはまた別の問題ではあるのだが。

ラーメンズ ライブ「Study」

Posted by yoosee on Life at 2004-01-09 23:42 JST

*1  ラーメンズ 第14回公演「Study」

ラーメンズラーメンズ 第十四回公演「Study」を見るため、下北沢の本多劇場へ。箱としてはさほど広くないので、座席はすぐに満席。パイプ椅子の「補助席」に加え、「座布団席」と言う通路の途中に座布団を敷いて見る席まで出来ている。客層は若い女性が多いようだ。羨しい。

*2  公演の内容は

「Study」と言うテーマにあわせ、いきなり『人間が学ぶと言うことは...』のような重いテーマのやり取りから開始。なんだなんだ... と思ってみていると数分後にネタが炸裂。わははははは、そう来るのかっ。面白すぎる。
その後のネタもひたすら面白くてひたすら爆笑させられ続けた。腹が痛てぇよ。DVD を見たときも相当笑ったが、舞台で見ると細かい表情や仕草の作り方まで良く見えて、それまた凝っていて困ってしまうほど笑わされてしまう。しかしよくあんなネタを思い付くもんだ。ラーメンズ最高! 次のライブも絶対に見に来たい。

ちなみに今回の公演は 2/22-2/26 に特別追加公演があるようだ。予約受付は 1/13 からのようなので、興味を持たれた方は是非見に行くと宜しかろうと。

*3  笑うだけ笑って満足したらお腹が空いたので

マジスパで飯を食って帰宅。今年から 22:30 LO 23:00 閉店になったらしく、なんとか食べることができた。しかしモモとチキンしか無い上にやたら待たされたのがなんとも。

Palmware の version tracking

Posted by yoosee on Palm at 2004-01-08 23:42 JST

*1  バージョンアップマニア

どこの世界にも「バージョンアップマニア」と言うものはいるものだが、こと Palmware の世界にはそうした人が相当多い気がしている。Palmfan:PalmWareFanPalmwareInfo.com がかなりのアクセスを集めるのもそうした理由からだろう。

*2  TrackerDog

TrackerDog類に漏れず私もそうしたバージョンアップに取り付かれた一人だ。今までは上記のような更新情報のサイトや、PalmGear の MyPalmGear で更新のチェックを手動で行っていた。そこに先日、PalmFanTrackerDog と言うソフトが紹介されているのを見つけ、早速使ってみることにした。

TrackerDog は Palm 本体と Desktop 側の Conduit からなるソフトだ。インストールして Palm 側で実行すると、インストールされているソフトとバージョンの一覧を自動取得し、次回の HotSync 時に Conduit を通じて最新バージョンとの比較を自動的に行う。配布元の a0soft.com では現在で 19972 種の Palmware の最新バージョンを Tracking しており、日本語のみで使えるソフトウェアすら、殆んどが収録されているようだ。PalmGear のソフト数が 21,076 件なので、かなりの部分がカバーされていることが分かる。実際、今私がインストールしているソフトは全てが Tracking されており、一部情報の更新が滞っているものもあるようだが、概ね問題無く情報が取得されている。

こうして得られた最新バージョンと、現在インストールされているバージョンを比較し、今使っているのが最新版より古いものの場合、フラグとフォントに色をつけて教えてくれる。流石に最新版のインストールは自動ではないが、自分で毎度確認しなくて良くなったのは便利だ。しかし赤い「最新版あり」の文字を見ると妙なプレッシャーを受けてしまうように感じるのは何故だろう...

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