iPhone をさわったが、これは凄い...
Posted by yoosee on Gadget at 2007-07-03 12:00 JST
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iPhone 、タッチパネル越しに中身に直接ふれているような快感
予告通り iPhone を買ってきた人がいたので短い時間だったが触らせてもらった。細かいレビューは割愛するが、感動を覚えたのはタッチパネルと操作系の素晴らしい連携とレスポンスの速さ。アイコンをポンと押すとアプリがビヨンと広がり、指でなぞると画面が指に吸いつくように動く。Windows Mobile や PC のようにアイコンをタップしたら砂時計がくるくる回るなんてことが全く無い。3rd party アプリが作れないことが批判されることもある iPhone だが、Apple にしてみたら確かにこの作り込みの世界観を崩しかねないアプリなど入れさせたくは無いだろうし、そういった意味で UI 側のレスポンスや動作を担保できる Web Widget 系を開放するというのは正しいやり方なのだろう。
どのメーカーもこういう端末が作れるとは思わないが、少なくともハードウェアとソフトウェアといった切り分け無しにひとつの完成したデバイスを描いて作りこまない限りはこうした端末を作るのは難しいだろうと思う。そう言った意味では、(現実にどうなるかは別として) OS とハードウェアを持ち合わせたメーカである Palm にも少し期待したい。Editorial: Treo vs the iPhone: 10 Rounds によると Treo は iPhone に勝ってるらしいから!
一応欠点も書くと、ソフトウェアキーボードは下馬評通り打ちやすいとは言いがたいし、モノとしては結構でかくて重い。SDスロットなどの外部ストレージもない。また前述の通り 3rd party ソフトの開発にはかなりの制限がある上に、初期搭載のソフトが充分とは言い難いと思う。IM や IRC client などは Web サーバ側に機能を置いて Widget で入出力をする形でなんとかなるかもしれないが、SSH client を作るのは難しそうだ(そんなの欲しがる奴は極一部だろうけど)。また日本のユーザを考えると、ゲームを作る際にかなり制限が厳しそうな気がする。
ハードキーが殆ど無いという点はレスポンスの速さが補っている部分が大きいというか、説明しづらいのだけどタッチパネルの操作系が完成されすぎていてあまり不満を感じなかった。ただ、片手で操作したいとかカバンの中に入れたまま手探りで操作したいと言う場合には当然ながら相当の制限を受ける。
とはいえ、仮にそうした欠点を認めたとしても、この完成度はモバイルデバイスの次元を 2つくらい一気に上げている。Apple 恐るべし。