電子書籍が確かに変える読書体験

Posted by yoosee on Gadget at 2010-05-09 09:02 JST

*1  電子書籍が確かに変える読書体験

佐々木俊尚氏のTwit経由で以下の記事を読んだ。
この記事で、SmashwordsのMark Cokerが電子書籍が売れる理由を下記のように端的に表現しています

If we boil it all down to what really matters, it’s about customer experience. People who try ebooks are loving ebooks.

私もまったく同感です。肝心なのは消費者の体験なのです。電子書籍を体験した者は電子書籍が気に入っているのです。洋書ニュース: 電子書籍に関するこのデータを見てどう感じるかで出版社の未来は決まるかも

Kindleを使い始めてやはり同感するのは、読書体験が想像以上に変わったこと。今までもWebで面白そうな本を見つけてAmazonで購入すると言うアクションはあったが、やはりそこには時間的・空間的な切れ間があった。

それが(米国在住者の) Kindle だとこうなる。
  1. BlogやWebの記事を眺めていると書評を見つける
  2. Amazon へのリンクをクリックすると Kindle Edition がある
  3. Send sample now (Deliver to kindle) をクリック
  4. 手元の Kindle に60秒以内に最初の15ページ程度が送られてくる
  5. 読み始めて、本当に面白そうなら Kindle から購入を押せば続きが読める
これは結構やばい。読みたいと思ってから数分後には無料サンプルが手元にあり、気に入ればそれに引き続いて読める。それがKindle/電子書籍の読書体験だ。英語の書籍を読むのは相当億劫に感じてしまう自分でも、既に4冊購入して 3冊サンプルが入っている、と言うくらいには。日本語の書籍が出ていたらどうなちゃうんだろうか。

加えて以前も書いた通り、何十冊と何百冊と本を持ち歩けるのも読書体験を変える。一冊読んで途中で気が変わったら他の本を読む。しばらく放置してもふと読みたい気分になった時には手元にある本を読み始められる。これも味わってみないとなかなか分からない感覚かもしれない。

電子書籍は紙書籍の敵ではなく、書籍の可能性を広げるものだ。日本でも早く展開が進むことを期待したい。

( Permalink | Comments (0) | tags: ebook  kindle  )
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