ビジネスとしての音楽配信とDRM
Posted by yoosee on News at 2004-06-17 23:42 JST1 日本の音楽配信サービスの著作権管理を検証 〜各DRMの実際の使い勝手とは?〜
from 音楽配信メモ。DRM なんて、少なくとも現行のままでは何の意味も無いものをいつまで頑張って続けるつもりなんだ。同じ曲やアルバムが CD (CCCD含む) で出ていれば、誰かがデジタル化してコピーをばらまくことは可能なんだから、オンライン配信だけ頑張って DRM かけても仕方がない。そもそもユーザが「オンラインの音楽配信・販売サービス」に求めているものは『利便性』以外の何でもないはずなのに、現在では普通に CD から吸い出して使う手間にも勝てていないし、値段にしても購入して吸い出して売っぱらうとかレンタルして吸い出すとかに勝てていない。値段で張れるだけの価格に落すか、さもなくばそうした「手間」の部分を軽減することに付加価値をつけて値付けするかしかないのにねぇ。
2 コンテンツ保護の“日米差”はどこからくるのか
日本の場合、責任ある立場の人で『リスク』を取れる人が誰もいないのが問題なんじゃないかな。そりゃ CCCD 出したり DRM を厳しくかけておけば「違法コピー対策をして売上に貢献している」と説明しやすいからねぇ。これをしないで売上が落ちたら直ぐ叩かれるだろうし、かと言ってコピープロテクションの有無で売上に差が出たなんて言う有意な結果はなかなかでないし。3 “北風より太陽”によって米国でデジタルコンテンツとPCが栄える?
アメリカでは、iTMS や listen.com は既にかなり緩い DRM でサービス提供して成功しているわけだ。ところが日本は緩くするどころか、映像では無料の放送ですらますます厳しい DRM で利便性の低下を強要している。と言う道を日本で最初にユーザに示せるのはどこになるのか。軽DRMの有料サービスは第三の道を示した。DRMはかかっているが、まずまず自由がある。お金は払うが、そこそこ安い。そして合法でラクだ。するとジレンマを解消されて、ユーザーが集まった。