女性の書く「男性のための恋愛指南」の重要性
Posted by yoosee on Misc at 2006-02-07 23:42 JST1 誉めない風土 - お姉さんの「男の恋愛相談室」
「(モテたかったら)女性をもっと褒めよう」と言う、基本的で至極真っ当な手法を紹介している。そもそも「褒める」という行為は、まず「相手をよく見る」と言う事とセットであり、女性に限らず人を口説くときには非常に重要な行為だろう(褒め方に関してはほめ道を往くが面白い)。しかしこんな基本的なアドバイスに、何故か批判的なコメントが多くつく。特に、批判的意見を見ると「お前は褒められるだけの価値があるのか」等という主旨が多いのが気になる(まぁこの記事に関しては紳士や父性という単語が宜しくない気はする)。とかくこの手の「女性はこう言う男性を求めている」「女性には○○してあげよう」「男性はこうするとよい(もてる)」と言った内容の「女性が書く男性向け恋愛指南」には批判が付くもので、それも大抵が「女性側はそれを男性に求められるほど価値があるのか」「男性にのみ要求していて女性自身はどうなのだ」と言う話になる。
当然だが、これは全くの見当違いだろう。あくまでこうした文章は「女性に好印象を持って貰うには男性はどう振る舞うべきか」と言う視点で読むべきものなのであり、むしろ「女性はこういう所に気を使ってあげると喜ぶんだ」と言う知識を仕入れるべきなのである。つまりは「女性はこう言う事を求めて我儘を言う」と言う傾向が分かっていれば、ある程度の対策がたてられる、と言うだけのことであり、本音の我儘や女性が喜ぶツボが聞ける場というのは貴重なものだ。そもそも、Blog の筆者が読者に「お前はこうしろ」と要求しているわけではないのだから、そこに反論してどうなるというのか。
同様の恋愛指南系Blogに「理系のための恋愛論」があるが、こちらも女性側から男性に求める条件が赤裸々に書かれており、素で読んだらやはり多少腹が立つ部分があると思う。しかし、これが女性の我儘を言いたい部分なのだ、と思って読めば非常にためになる。例えば「女性にお腹を空かせるな。甘いものを用意しろ」「眠そうだったら素直に寝かせてあげろ」「自分のことを語るより相手のことを聞け」「特定女性だけではなく、全ての女性に公平に親切に接しろ」「重い荷物は持ってあげろ」などの話は、女性から好感度を得る上では非常に実践的で役に立つアドバイスになっている。
「なんだこいつ、女性の我儘ばかり聞けとか主張しやがって」と思うのも分からないではないが、「あー、これとこれくらいなら許容してモテ度をあげられるな」程度に読んだ方が建設的であろう。どのみち万能な方法論ではないし、「そんなのしらねーよ」と言う道を選択するならばそれはそれで構わないのだから。
それと日本人男性は〜と言う決め付けが多いのもいかがなものかと。そんなに西洋人が素晴らしいのかと。
個人的には初めから人間関係に「完全普遍な解」が無い事は分かっているので、そこはさっ引いて読んでいるというのはあります。現実として、8割の女性に有効でも、自分が対象とする相手は残りの2割かもしれないわけですし。
とは言え、どのみち「自分と相手」と言う特定2者間のコミュニケーションでは「これが有効か、これは嫌がられるか」と言うのはカードを切りながら相手の反応で判断するしかないわけです。その際に相手に効きそうなカードを持っている事は、手を有利に進めるのに大いに役に立つわけで、そうしたカードとして「女性の書く恋愛指南」は役に立つと思う、と言うのが主旨のつもりでした。
異性にああだこうだと指摘されて、受け入れる人はいないよ。
女でも、男でも。
受け入れる人がいるなら、男性が女性にアドバイスする恋愛講座も増えるはず。