*1  分裂勘違い君劇場 - 「人は必ず死ぬ」はどこまで本当か?

元記事は途中から発散してしまっているが、不老不死の話を頑張りたいのならその手の SF を一通り読むのも面白い。特に「ターミナル・エクスペリメント」辺りをお薦めしたい。知性の永遠性と言う視点では「ディアスポラ」もいい。星新一のショートショートでは(題名を失念したが)、将来での復活を信じて仮死状態になったが、未来では「安全な死後の世界への移行」が実現し、誰も不老不死など考えなくなったために仮死状態の人だけが幸せな死後に行けなくなってしまう、なんていう話もあった。

さて、SF での不老不死では大体よくある段階として以下のようなものになる事が多い。
  1. クローンや機械の体など、肉体交換による延命(脳に寿命がくるので不死にはなれない)
  2. ナノマシンによる修復(壊滅的な事故に弱い)
  3. 人体の電子化(人類システムの滅亡に弱い)
  4. 精神のエネルギー生物化(大抵は最終段階。宇宙滅亡の弱い?)
現時点で一番現実的な(延命ならぬ)永遠の命は電子化だと思うが、一番問題になるのは「自己」とはなんだろうという哲学的な部分ではなかろうか。脳さえあれば臓器を入れ換えていっても「自分」のままなのだろうか。老化しない薬・機械を使ったとき、「自分」は「自分」のままでいられるのだろうか。これらについては脳に対する研究がもっと進む必要があるのかもしれないが、端的な解答は士郎正宗「攻殻機動隊」の最後で人形使いと融合した草壁素子の、「自己とは常に変化しつづけるもの」と言うものかもしれない。

と、SF ばかり引いたけど哲学はこうした問題になんらかの回答を出しているのかな。

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