*1  仙石浩明CTO の日記: なぜ人月見積もりが優れているのか

そもそもこれだけ嫌われ者の「人月見積もり」が なぜいまだに行なわれているか、 そこには「人月見積もり」ならではの「良さ」があるからではないでしょうか?仙石浩明CTO の日記: なぜ人月見積もりが優れているのか

お客様に説明する段では、私も人月であってもいいと思う。客が最終的に欲しいのはあくまで「望んだものが」「望んだ価格で」出てくる事であって、そこに値段の裏づけとしての分かりやすい指標があれば良い。つまり人月というのは金額と同じように、様々なコストを均一化して計るための目盛だと思えばいい。特に決済を取る際等には便利だろう。

問題はお客様側でなく、請負側の企業自身も「人月」と言う価値観を現場エンジニアの評価に持ち込んでしまうことにある。人月では当然ながら「一人が一ヶ月に生産できるもの」を一単位としているので、個人差を考慮していない。最終的にお客様に出すときには平均値を出しても構わないだろうが、個々のエンジニアの生産性が同一であるなんてありえないどころか、ピンとキリでは1000倍の差があるのが現実だ。
また「個人の能力差を考慮しない均一報酬の生産体制」とはある種の社会主義モデルであり、このモデルは特に労働に対するモチベーションの面で欠点があるのは歴史が証明していることだ。

と言うことで、個人的な結論としては「お客様に出す見積りとして『人月』を使うのは必ずしも悪いことでは無いが、社内の開発現場にそれを持ち込んだ途端に破綻する」と言うことではないかと思う。

もちろん本来は客側も「開発側の能力」をきちんと見極められないと、ボッタくられたり具にもつかないものを納品される可能性があるので、いくら人月が便利だといってもある程度の目利き能力は必要なのだが。

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これらを見て思ったことがあるのでメモ http://sengoku.blog.klab.org/archives/50984531.html http://yoosee.net/d/archives/2006/12/09/002.html まとめたいけど時間がないからまた今度 ...
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