*1  スラッシュドット ジャパン | ACCESS、NokiaのLinux端末向けにPalmOS用アプリ実行環境を提供

書き下ろし。Palm Inc. が独自に GarnetOS VM 搭載 Linux デバイスを作っている一方で、PalmSource を買収した ACCESS は携帯向けプラットフォーム ALP を開発している。記事にも書いた通り 2月には既に開発ベンダ向けバージョンが配布されている状態で、今回はそこから PalmOS5 の実行環境を切り出して提供した形になる。

恐らく今回の Nokia 向けの環境提供は、Linux 携帯を採用している世界最大規模の携帯ベンダ Nokia に ALP への参与を促すためのデモ的なものなのだろう。既に独自の Linux プラットフォームレイヤを持つ Nokia がどの程度まで ALP に肩入れするかは分からないが、プラットフォームの機能を部分的にライセンスするというやり方も考えているのかもしれない。

動作に関しては、PalmInfocenter.com の Nokia Tablet Garnet VM Video Demoを見る限り、GarnetOS VM 自体の起動には多少時間がかかるものの、起動してしまえばアプリの動作や切り替えは十分実用的な速度で動いているようだ。HotSync も可能だし、DIA (Dynamic Imput Area) を利用しての Graffiti 入力も出来ている。CJKOS のような日本語利用のためのソフトが動作するかどうかは不明。
800x480 の N800 に対して GarnetOS の最大解像度は T|T3 や TX の 320x480 なので、画面の真ん中にちょこんと PalmOS が動いている形になっている。解像度を変えるのは Palmware 側の制約もあって無理だろうが、ズーム表示なども可能になるのだろうか。最も欧米のスマートフォンはどうやら HVGA(320x480) を採用しているものが少なくないようなので、多くの場合は丁度いいのかもしれない。

最終的に実行環境としての GarnetOS VM が快適に使えるかどうかは正直よく分からない。Palm の快適さはハードウェア設計と結びついてこそのものだからだ。とは言え大量のソフトウェアという資産を持つ PalmOS5 がこのまま表舞台から姿を消さずに生き残っていけるかは、Palm Inc. が開発しているものも含めてこの手の仮想実行環境が鍵になるのだろう。そういった意味でも実行環境を実用的なレベルにしてリリースした ACCESS に感謝はしたい。

それにしても、日本でも PalmOS が使えるスマートフォンがなんとか出てくれないものか。出来ればWILLCOMから…。

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