SanDisk Sansa Clip 4GB レビュー
Posted by yoosee on Gadget at 2008-05-07 12:00 JST1 定額音楽配信サービス対応、日本未発売モデル Sansa Clip 4GB を購入
以前に小型MP3プレイヤーを探したときに気になった Sansa Clip の 4GB モデルを購入した。総じて、小さくて軽くてクリップとディスプレイ付きでそれなりに良い音質で、音楽専用プレイヤーとしては必要十分な機能がある。4GB モデルが $80.00 、購入時レートではほぼ 8,000円と安価だし、iPod を除けばかなり決定版じゃないだろうか。日本未発売なのが本当にもったいない。プラスチックの筐体は例えばアルミの iPod shuffle に比べればチープではあるが、その分軽さが強調されている感じがする。ファイル形式はMP3とWMA(DRM対応)で、AACやOGGには対応していないのが残念と言えば残念だが、WMA DRM10 対応で NapsterやRhapsodyのような音楽定額配信サービスにも対応するのが嬉しい。付加機能としてはこの辺のプレイヤーによくあるようにFMチューナ(録音可能)やボイスレコーダが搭載されている。
長所
- 小さくて軽く、クリップ付きの本体は気軽に持ち歩ける(短いコードと相性がいい)
- 音質はこのクラスのプレイヤーとしてはかなり良い(Amazon.comのレビューも音質に高評価)。付属のヘッドホンにはあまり期待しない方がいいが
- 三行表示のOLEDは黒背景に黄色の文字・青のアイコンがハッキリ読める
- ID3タグでアーティスト・アルバム・曲での分類対応(普通の機能ではあるがZen Stone Plusや、当然ながらiPod shuffleには無い)
- 操作系はさほど癖が無く、手探りでの一時停止なども容易
- 再生中のプレイリスト作成やお気に入り曲の登録が可能
- 録音が可能なFMラジオ(日本のプリセット有り)、ボイスレコーダを内蔵。音質もまずます
- バッテリーは再生15時間
- 音楽転送はUSBストレージとして繋いでDrag&Dropするだけ、もしくはWMPやRhapsody、WimAmpやMusichMatch Jukebox等も利用可能。iTunes は使えないがそれ以外の選択肢は広いし、Linuxからも簡単に使える
- 4GBモデルで$80.00(約8,000円)、2GBモデルだと$50(約5,000円)前後と、同レンジの商品と比べても安め
- 反射素材になっている情報表示パネル部分が直射日光下では非常に見づらい
- 電源OFF時からの再生が「電源ON(数秒待つ)→再生押下」の2ステップ必要なのが煩雑
- サイズは小さいと言っても2G shuffleの2倍程度はある
ちなみに日本語の表示も出来るしインターフェイス言語も日本語が選べる。去年8月のITMedia記事で取り上げられているが、現在のところ日本では発売されていない。マニュアルを見てみると Rhapsody をPC側の音楽管理ソフトとして使うことを想定した記載になっているので、Rhapsody 未提供の日本では展開しづらいのかもしれない。とは言え利用だけならPCに繋いでDrag&Dropするだけで特にソフトは必要ないし、Linux からもファイルを扱えるので、特に日本の環境で不都合ということはない。
個人的には音楽再生には必要十分かつ音質もそこそこ良く、価格も安価な良いプレイヤーだと思う。iPod 以外の選択肢としてはなかなか好印象だが、日本未発売なのが残念。Sansa ブランド自体は日本でも展開されているし、商品の競争力は日本でもありそうなので、発売すればいいのにと思うんだが。