電子ブックは雑誌2.0の夢を見るか
Posted by yoosee on Gadget at 2006-09-28 23:42 JST1 スラッシュドット ジャパン | 松下・角川・TBS共同で電子書籍「ワーズギア」設立
なんとなく懲りないなという気もしてしまうが、松下がΣブックに続く新しい電子ブックを出すらしい。文庫本サイズで重量 325g 。画面は 1024x600 (211ppi) の透過型低温ポリシリコンTFT液晶で記録媒体はSD。電子ペーパーでは無く TFT カラー液晶を持ってきた所が意外な感じだし、連側再生 6時間は短い気もする。コンテンツ供給元を巻き込んでの展開が新しいだろうか。一方のソニーからも後継機種が出たらしい。Sony Reader: Gizmodo's Hands All Over, $350 in October (Really!) - Gizmodo や Slashdot | Sony Reader Now Available によると、こちらは電子ペーパー採用で画面はかなり見やすい。クレードルが付いているのもいい。値段が $350 らしいので、日本だと 4万円を越えるくらいだろうか。
2 電子書籍が実現したら欲しいもの
個人的には消耗品である雑誌こそ、こうした電子配布の形態をとれればいいのでは無いかとずっと思っている。出版社にとっても定期購読者が増えるのは歓迎なはずだし、流通コストも大幅に削減できるだろう。実際、携帯電話向けに雑誌配信をしているサービスは今なら結構ある。月800〜1,200円くらいで週刊誌や漫画雑誌の自動配信をすれば、世のサラリーマンが通勤電車で読む用の、新しい市場開拓になる気がするんだが、どうだろう。また、雑誌が場所を取らない・検索可能な存在になれば、雑誌の役割自体がひとつレベルアップするのではなかろうか。但し一方で雑誌連載をまとめた単行本の売上げが落ちる可能性はあるかもしれない。
DRM をどうするかという問題は音楽・映像配信と同様に残るわけだが、くれぐれも バランスのとれた方式 を採用して欲しいものだ。望み薄だとは思うが…。