HDD の寿命にまつわる神話の真偽

Posted by yoosee on Clip at 2007-02-22 22:00 JST

*1  ハードディスクに関する4つの都市伝説 - GIGAZINE

Bianca Schroeder氏によるレポートDisk failures in the real world: What does an MTTF of 1,000,000 hours mean to you?によれば
  1. 高価なSCSI/FCドライブの方が安価なSATAドライブよりも信頼できる
  2. RAID5が安全なのは2台のドライブが同時に故障する確率がとても低いため
  3. 初期の故障しやすい時期を超えれば耐用年数に達するまで壊れないという信頼が高まる
  4. ハードディスクメーカーのいうMTBF(平均故障間隔)はハードディスクドライブを比較するのに有益な尺度である
ハードディスクに関する4つの都市伝説 - GIGAZINE

これらは全てガセ!統計的に十分な相関が見出せないという。うーん、そんなものか。

ちなみに業務では数百台の HDD を使うサービスに関わる立場にいるが、3,4年前だとサーバ用 SCSI HDD と ATA の HDD ではスペック上の MTBF でも 5倍以上違っていて、実際に長時間運用するとその差がはっきり分かった。ATA との比較では無く SCSI HDD 同士でも有意な差があったと記憶している。

今の民生用 (S)ATA HDD はスペック上の MTBF でも SCSI と並ぶくらいであり、メーカー間でもスペック上の数値差はさほど大きくない。とは言え long term の試験・運用をすると、SCSI/ATA に関わらずメーカーや製品によって有意な差が生じると言うのは Google のレポート Failure Trends in a Large Disk Drive Population (pdf) でも述べられている通り。それを考えると確かに現時点では MTBF の数値比較では役立たないというのはその通りかもしれない。

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