Panasonic LUMIX DMC-FX7 を使いこなす
Posted by yoosee on Gadget at 2005-05-28 23:42 JST1 Panasonic LUMIX DMC-FX8 発売間近と言うことで
LUMIX DMC-FX7 を 去年の 9月末に購入してから既に 8ヶ月ほど経つが、来月には新機種の LUMIX DMC-FX8 が出るらしい。新機種との目立つ違いはバッテリーの持ち(120枚→300枚)と動画程度なので、FX7 のレビューを改めて書いてみるのは FX8 を考えている人にも役に立つかも知れない。と言うことで使ってみた感想をつらつら書いてみた。2 手振れ補正の効果
恐らく FX-7,8 を買う人がもっとも期待するのが手振れ補正の効果だと思う。結論から言うと、効果ははっきりと実感できる程度に高い。但し、手振れ補正があるからと言っていい加減なホールドで撮影すると、屋内ノーフラッシュではほぼ確実にぶれるので注意が必要だ。実のところ、FX7 の手振れ補正効果というのはシャッタースピードをスロー方向に稼げるところにあると思う。ここでも何度か書いているが、F2.8(広端) ISO 100〜200 で 1/8〜1/4秒まで頑張れる。これで何が嬉しいかというと、室内でノーフラッシュ撮影がわりとまともに撮れる。フラッシュを焚くと雰囲気が壊れることが多いし回りに迷惑になることもあるので、これは思っていた以上にありがたい。3 動画、バッテリー、液晶ディスプレイ
FX7 では 320x280 30fps でのメモリ一杯までの動画撮影が出来る。30fps だと画像もかなりなめらかに撮れるのでなかなか重宝する。ただファイルサイズがすぐに膨らむため、あまり長時間の撮影には基本的に向かないが、動画の情報量は静止画に比べたらかなり大きいため、例えば結婚式のイベントシーン等で使うと後で見て楽しい。バッテリーは FX7 の最大の弱点で FX8 で改善されたポイントでもあり、100枚程度でかなりヘタってくる。それでもこまめに電源を切ることを忘れなければ丸一日 150枚程度を撮るくらいはなんとか出来る感じだ。
液晶ディスプレイは大きくて見やすく、操作もしやすいが 11.5万画素と言うことで表示は多少荒い。撮影後のプレビューではズームダイヤルで拡大してブレを確認するのが良いだろう。
4 FX7 でぶれない写真を取るために
個人的に気をつけているところを幾つか。私のはテクニックと言うより単なる備忘録レベルなので、興味のある人はデジカメ用の撮影テクニック本を 1冊くらい読んでみるのがお勧め。標準デジカメ撮影講座 あたりがいいかも。- 撮るときは脇を締める
- 写真を取るときの基本中の基本だが意外と忘れがち。文字通り、カメラを持った両腕を体に着けるように脇に隙間を空けないでシャッターを構える。壁などが近くにあるときは体を預けて固定するのも有効な手段。
- 半押しする
- 半押しでフォーカスを先に決めてしまう。この際、光量が少なくてシャッタースピードが遅いと SLOW マークが左下に出る。これはスローシャッターのサインなので、これが出たらホールドを特に意識してしっかりすること。アングルを多少変えるだけで広量が増えてシャッタースピードを短くできることもあるので色々試してみる。
- 暗所ではズームを避ける
- 暗い場所ではズームをできるだけ避ける。一般的に、ズームするとレンズ内での光の行程が長くなるため光量のロスが多くなり、F値が大きくなる。つまり撮りたいものが暗くなるためシャッタースピードが遅くなり、ブレの影響を受けやすくなる。
- シャッターは押し切る
- シャッターを切るときに押して直ぐ指を戻すとブレの原因になりやすくホールドも乱れやすい。シャッターを切ったらボタンは撮影終了まで押しっぱなしにしておくと良い気がする。
- 2秒セルフタイマーを使う
- 十字キーの左ボタンを2回押すと「2秒セルフタイマー」モードになる。これを使うとシャッターを押した 2秒後に実際の撮影が行われるため、シャッターを押すことによる手振れを回避できる。カメラを固定(ないしどこかに置くなど)して夜景を撮る場合などには特に有効と言うか必須
- スローシャッターの速度を変える
- MENU → 撮影(2/3) → スローシャッター の設定を変更する。暗いところできちんとホールドできるなら 1/4 で頑張ると綺麗な画が撮れるが、自信がなければ 1/8 にしておく。SCN → 夜景 ではこの設定より遅い速度になるので注意。
- 頭と腕で三点保持する
- 格好は良くないしアングルが定めにくくなるが、カメラの背面を自分の頭にくっつけることで固定点を増やし、ブレを減少させる。もちろん三脚や一脚があればベストだが、無い場合は折り畳み傘の捩じ込み部分を使って代用できたりするらしい。
- 動く被写体は明るいところで撮影する
- いわゆる被写体ブレは手振れではなく撮る対象が動くことで起こるブレなので、手振れ補正では防ぎようがない。これはシャッタースピードを出来るだけ短くするしか対処法がないので、出来るだけ明るいところで撮影する。それが無理ならば諦めてフラッシュを使うこと。いっそ連続撮影か動画で撮るのも悪くない。