PS3 Slim は大変よい買い物であった

Posted by yoosee on Review at 2009-09-14 13:09 JST

*1  PlayStation 3 (120GB) チャコール・ブラック (CECH-2000A) 【メーカー生産終了】

PlayStation 3 (120GB) チャコール・ブラック (CECH-2000A) 【メーカー生産終了】去年末から「値下げしたら買おう」と心に決めていた PS3 だが、めでたくこの9月1日に値下げと同時に小型化され、$299 で PS3 Slim が発売された。待った甲斐があったというもの。Amazon.com でワイヤレスコントローラ (DUALSHOCK3) ブラックBDリモートコントローラ もあわせて先行注文し、9月4日の金曜日に到着した。

結論から書くと、まあ大層素晴らしい。大概において期待以上。ゲームの質もさることながら、DLNAメディアサーバとしてPC内の動画をHDTVで再生するためのインターフェイスとしても優秀。ネット経由で体験版やムービーが落とせたりするのもよくできている。これならもっと早く買うべきだったと思わないでもないが、$299と言う今の価格だからこそ費用対効果の良さを実感出来ているというのもあるし、筐体も小さくなった事もあわせて良いタイミングだったということにしておこう。

リトルビッグプラネットゲームはまずは北米版でDynasty Warrior 6 (真・三国無双5) と リトルビッグプラネット を購入。前者は動きや映像はともかくゲームとしてはPS2の戦国無双の方が楽しかったので微妙だったが、リトルビッグプラネットの方は結構楽しい。物理演算をきちんとしているっぽい動きが、コミカルなキャラクターやステージを妙にリアルにしていて面白いし、オンラインでマルチユーザプレイをやるのが一緒に遊んでる感があって結構楽しい。他にも色々とゲームは発注したので届くのが楽しみだ。

実は買ってから知ったのだが、PS3はDLNA経由でメディアの再生が出来る。Twitterで教えてもらった MediaTomb を Debian box に入れて接続すると、PC内の動画・写真・音楽ファイルがPS3で再生できる。動画をPC→PS3→HDMI→HDTVで再生できるのがとても便利で、特に先日買ったばかりのLUMIX FT1/TS1 のAVCHD Lite (720pのH.264動画) が HDTV で気軽に再生できるのが抜群に良い。

Blu-ray はまだ体験版ディスクを試したのみだが、以前から HD ソースの番組は CATV などで見ていたのでさほどの感激は無い。一方、これまで北米でDVDプレイヤーを家庭無かったので、Region 1 の DVD が再生できるのが嬉しい。これはセットアップ時に登録する居住国とは関係なく、北米版では最初から決まっているようだ。Blu-rayは日米が同一リージョン、ゲームも日本と北米は特にリージョン制限無いらしい。表示言語は問題なく日本語を選べるし、居住国を日本にしたからだろうが、ダウンロードゲームも日本語版にアクセスできる。トロかわいいよトロ。

つや消しの本体とデザインはお世辞にも高級感はないが別に安っぽくもない。ゲーム機としてはこんなものだろう。電源内蔵としてはSlimの大きさは頑張っていると思う。電力消費は、薄型PS3の消費電力とか新「PlayStation 3」の動作音/消費電力をチェック -AV Watchを見ると、初代と比べて全般的に半分程度。実際使っている感じでも、音や発熱は殆ど気にならない。
付属品周りで唯一不満を言えば、HDが売りだろうにHDMIケーブルが付いてこなかったこと。まあHDMIケーブルなんて安いから買うのは構わないんだが、ならばそうと最初から明記しておいてくれればあらかじめ買っておいたのに。それ以外は殆ど不満は無い。インターフェイスが無線LANやBluetooth、HDMI標準端子、USBといった具合でごく普通なのがSONYの最近の戦略なのかなと思うとちょっと興味深い。

購入したゲーム
米国版日本版(未着)他のお勧めはこのへん参考。廉価なBest版が色々と出ているのがありがたい。一昨年買った Wii は既に死蔵になって久しいが、PS3はゲームでもメディアプレイヤーとしてもそこそこ遊べそうだ。

LUMIX DSC-FT1 (TS1) レビュー

Posted by yoosee on Review at 2009-07-30 11:22 JST

*1  Panasonic 防水デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) FT1 ソリッドシルバー DMC-FT1-S

Panasonic 防水デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) FT1 ソリッドシルバー DMC-FT1-S以前から欲しいなと思っていた LUMIX FT1 (米国モデル TS1) をしばらく前に購入した。水深3m防水、防塵、耐衝撃でビーチモード付き。ビーチの近くに住んでいる身には必須と言うことにしたい。実際にはビーチに限らずアウトドアや雨の日、お風呂などでもカメラが汚れたり濡れたり落としたりするのを気にせずに、どんなシーンも選ばずに気軽にスナップショットや動画が撮れるというのがこの機種の良いところだろう。

オレンジも魅力だったがデジカメが目立ってもなあと思ってシンプルなシルバーを選択。値段はAmazon.com購入時で$366.91とちょっと高めだが、防水デジカメとしてはこんなもののようだ。日本でも似たような価格。
防水仕様のデジカメはいつの間にか色々と出ているようで、デジカメWATCHでも比較の特集記事が組まれていた。そんなわけで今は色々と選択肢もあるわけだが、LUMIX は以前使っていて手ぶれ補正や使い勝手を気に入っていたのと、個々の機能は他のカメラとも重複する部分があるが、以下のあたりが揃っている所にアドバンテージを感じた。
  • 広角側が28mmで望遠も128mm(4.6倍)、マクロも5cmまで接写可能
  • 720p (1,280x720) の AVCHD Lite 対応。動画中のズーム可
  • 性能に定評のある光学手ぶれ補正搭載
  • 防水3m、耐防塵、耐衝撃1.5m
  • 防水デジカメにしては画質もそこそこまとも
例によってコンパクトデジカメの動画をこよなく愛する身としては AVCHD Lite (720p) 対応で、撮影中ズームや独立した録画ボタン、HDMI経由でのテレビへの出力など動画関係の実装もきちんとされているのが選択の決め手になっている。特にこれは防水機能との組み合わせで、ビーチや水中、スキー場などでも懸念無く使えるのが嬉しい。AVCHD Lite は VLC や Picasa3 で再生できたが、PCにかなりの性能は必要になるので、テレビへの HDMI 出力はありがたい。

ビーチや旅行先で実際に1ヶ月程使った感想として、このモデルの特徴というよりは LUMIX 全般の特徴なのだろうが、手ぶれ補正、インテリジェントオートフォーカスのおかげで非常に気軽に撮れる。私はデジカメは基本的にフラッシュを強制OFFにして使うのだが、多少暗い室内撮影のシーンでも脇さえ締めておけば ISO400 1/8秒 程度でもあまりぶれない。
意外と良いのがLEDライト。本当に真っ暗でもこれがあると画質はともあれ動画が撮れてしまう。夜の屋外などでも使えるのが嬉しい。

電池の持ちもCIPA基準で340枚と十分。あと今時のデジカメでは珍しくないのだろうが、パノラマ撮影アシスト機能が結構楽しくて風景を撮るのにたまに使っている。顔認識は変な所を認識したりもするものの、一度登録するとそれなりにまともにフォーカスしてくれる感じだ。

難点を言えば最近のデジカメにしてはちとサイズが大きめな事くらいか。個人的にはホールドしやすいのであまり気になっていないが、女性が使うには少し大きいかもしれない。

なんにしても、とにかくどんなシーンでも手軽にそれなりの写真や動画が撮れるというスナップショット用デジカメの進化形として、個人的にはとても気に入っている。

*1  Garmin nuvi 760 4.3-Inch Widescreen Bluetooth Portable GPS Automobile Navigator

Garmin nuvi 760米国は車社会である。NYのような大都会はいざ知らず、ちょっと田舎になると近所のスーパーまで 4kmとかそういう距離感であるからして車が無いと買い物にもいけない。日本でなら大体の場所を調べたら道を歩きながら探したりできるが、車ではそうは行かない。よそ見していたら危ないし、車だと目的地の前を通りすぎてしまうのもあっと言う間だ。

前置きが長くなったが、そんなわけでどこに行くにも車な米国に住んでいるとカーナビは大変重宝する。とは言えこちらの車でカーナビ備え付けと言うのはあまり見ない。ポピュラーなのはウィンドウに吸盤でひっつけるだけで使える、小型でGPS内臓、タッチスクリーンで操作するタイプのもの。価格も $100-300 前後と安い。

こちらに来て初めて買ったのは Garmin nuvi 360 と言うモデル。タッチスクリーンの操作性は極めて良好。目的地の入力も画面のキーボードを使えば簡単にできるし、操作も画面上のアイコンをタッチしていくだけなのでとても簡潔。日本で何度かリモコンで操作するタイプのカーナビを使ったことがあるが、操作感はタッチパネルの方が数段上だと思う。音声案内もこのモデルならストリートの名前を喋ってくれる(Text-To-Speech)ので、画面に気を取られず運転仁集中できる。

このカーナビは内蔵バッテリーで数時間可動もするので取り外して持ち歩くことも出来るし、Bluetooth でハンズフリーフォンを使ったり SDカードをさして MP3 プレイヤーにしたりと、私はあまり使わないが高機能でもある。また Garmin Communicator Plugin をPCにインストールしてデバイスをUSB接続すると、Google Maps の位置情報から Send (送る) → GPS として、場所をデバイスに登録できたりもする。これもなかなか便利。

その後に後継モデルの GARMIN nuvi 760$199で安売り されているのを見つけ、2台目用に購入。2つ買っても合計$400程度というのは大変お安い。760 ではワイドスクリーンになって情報量が増しており、また走っている場所の制限速度が出たりするのもなかなか便利。Garmin のサイトから音声ファイルをダウンロードして入れると、車のアイコンや Speech の音声を変えて遊んだりもできる。

ちなみに nuvi 360 の方は吸盤マウントが壊れてしまったので GARMIN用ポータブルマウント を買い足して使っている。ダッシュボードの上に置いても運転中殆どずれることが無く安定して使えるので大変重宝している。Garmin nuvi を使うならこれもお勧めだ。

*2  日本でのポータブルGPSカーナビ

Garmin NUVI250Plus シルバー 62201Garmin は日本では残念ながらあまり豊富なラインナップ展開をしていないようだが、日本GARMINのカーナビラインアップ だと、同じく nuvi 360 の他、Garmin NUVI250Plus シルバー 62201 がメイン商品になるようだ。楽天だと台数限定のようだが 送料込み 27,480円が最安 か。日本のGarminがどれくらいPOI(Point of Interests)、つまり店舗やアトラクションなどの情報をきちんと入れ込めているかは分からないが。

価格.comを見る限りでは、日本では同じタイプでも三洋やPioneer, Sonyの製品が人気のようだ。この辺の日本メーカー製品は米国でも売っているが、主流はこの Garmin と TomTom あたり。なんにしても小型で安価、特に車側に工事もいらず、タッチスクリーンで手軽に使えるこのタイプのカーナビは地図情報さえ充実していれば日本でも十分にお勧めできる。

また米国に頻繁に出張してレンタカーを使うような人ならば、こちらで1台買っておいて行き先をあらかじめ登録しておきレンタカーで使うというやり方で、滞在中の移動の楽さがとても向上すると思う。

*1  iRobot Roomba 自動掃除機 ルンバ 570J シルバー (日本での同等品)

iRobot Roomba 自動掃除機 ルンバ 570J シルバーしばらく前から欲しかった全自動掃除機 iRobot Roomba を、1ヶ月程前によう やく購入した。Costco モデルの Roomba 550 (USのRoomba 560同等品) で、普段の価格が $274 なのが instant rebate $50 が引かれて $224 と言う値段。日本ではどうしてあんなに高いんだか。このモデルはスケジュール機能搭載でリモコンは無し、充電ステーション、部屋を仕切って掃除するための「バーチャルウォール」が2個と交換用フィルター3枚が付いていた。

2月1日に購入してからしばらく使っているが、これは非常にいい。スイッチを押すと、1時間くらいかけて同じ場所も何度も念入りに掃除してくれるので、人間がやるより綺麗になる気もするし、手間がないので毎日気軽に掃除できるのもいい。ちょっと音がうるさいのが難だが、米国の掃除機だとどれもこんなものだし、日本でも昼間に出掛けるときにでも使えば特に問題ないだろう。

たまにカーペットと机の足の部分の隙間に挟まっていたり、台に乗り上げて動けなくなったりしていることがある以外は、概ね順調に掃除をしてくれる。手入れはゴミ捨てとブラシに絡まった髪の毛を取り除く程度。何といっても人間様が働かなくても掃除機が掃除してくれるというのが素晴らしい。全く、これこそが未来というものだ。

全自動で床を掃除するという機能の都合上、最大限にパフォーマンスを発揮させるには床に殆ど何も物を置いていない状態にしないといけないが、まあ逆に部屋が散らかりにくくなるのはメリットかもしれない。日本での価格は高すぎるとは思うが、個人的には非常にお勧めできる家電である。探すと安い類似品も見つかるようだが、性能は定かではない。

よければ猫も一緒に飼うといいかも。来てるね、未来。

*1  ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く

ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く よくこんなマニアックな本がヒットしたなと思いつつ、出来の良い長編SFを読んでいる気分で、大変面白く読んだ。

本書は前半から約3分の2以上を素粒子物理史の説明に費やしている。この部分は理論の推移だけでなく、物理学者による発見の経緯やその後の検証実験の様子まできちんと書かれており、読み物としても面白い。ストーリーがニュートン力学から電磁気学や相対性理論を通り、量子力学や標準理論、超ひも理論といった現代の素粒子物理学まで一連の流れとしてえがかれているので、大学等で物理を志す初学者にも全体像を俯瞰するのに良いんじゃなかろうか。

本題である湾曲(ワープ)次元の話は序章と終章で語られている。基本的には他の部分はこの話題を語るための長い前フリであるということもあり、そこまで出てきた現在の素粒子論の課題をうまく収束させる形で自分の理論に持っていっているので、ストーリー立てとしてもなかなかうまいと思うし、内容も興味深い。なにより元素粒子実験屋としては、近くLHCで実証実験が行われると言うのがいい。

ただ数式こそ出てこないものの、一般常識からは遠くかけ離れた素粒子という世界を学術的知識を踏まえて扱っている以上、予備知識が全く無い人が読み解くのは結構大変じゃ無いかなとも思う。まぁ理解が難しい部分(スピンや様々な荷や場などの専門用語)は読み流してしまっても雰囲気は楽しめると思う。

ところで言いがかりなのは承知の上で書くと、日本語でワープと言われるといわゆるスタートレックやスターウォーズで出てくる超光速移動であるとかもしくは瞬間移動であるとかを思い浮かべるわけだけど、英語では「歪める・曲げる」といった意味であり、ここでの Warp もそうした意味で使われている。ほぼ原題どおりではあるんだけど、キャッチーなタイトルではあるね。

*1  アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き本書では基本的にアジャイルを知っていること・アジャイル開発の中で活用される事を前提として、イテレーション(アジャイルプロセスでの短期間のプロセス反復)毎の「ふりかえり」をどう行うとより良いチーム作りが出来るかを、具体的な司会進行方法やパターンを用いて説いてる。掲載されている具体的なパターンの例については小野和俊のブログの書名記事等を参考のこと。

この「ふりかえり」プロセスでは、開発者同士のノウハウ共有や進捗の管理というプロジェクトマネージメント的な面を持ちつつも、アジャイル宣言でも先頭に書かれている「プロセスやツールより人同士の相互作用を重視する」を実践しており、発言者の自己改革やチーム内感情のマネージメントといった、人間中心のチーム作りが主な内容になっている。「最初に場を設定する」と言った考え方や、発言量のコントロール、満足度の可視化、あまり発言しない人をどう動機付けするか等は、アジャイルに限らず少人数のワークグループをうまく運営するためのノウハウとしても機能すると思う。
ただそれだけに、イテレーション、リリース等のアジャイル用語に関しては、カタカナ語を使うのは仕方がないにしても初出に注訳程度は付けても良かった気がする(用語の定義はなんと124ページにようやく出てくる)。そう思うのも、この本の適用範囲はアジャイルだけじゃないと思ったからなんだけど。

ところで、そもそも何故こうした「ふりかえり」を行うのかと言うと、根底には恐らく「ある事項を真剣に考えている集団の集合知識による意思決定は、その事項に精通した優れた一人の意見より正しい場合が多い」と言う思想があるんじゃなかろうか。なので「ある事項を真剣に考えてもらう」「考えた事項をチームで共有する」「チームメンバーを信頼し、考えを尊重する」といったプロセスが重視され、それをどう「チームの合意としてプロジェクト方針に反映させる」かが鍵となる。「経営の未来」に従業員の未来を見る - アンカテでも語られているように、チームの活動を集約させて成果にするための手段としての「ふりかえり」は、この先きっと重要さを増していくんじゃないだろうか。

*1  DAIKIN フラッシュストリーマ 光クリエール ACM75G-W

DAIKIN フラッシュストリーマ 光クリエール ACM75G-Wハウスダストと花粉対策に空気清浄機を導入しようと思い、例によって kakaku.com や 2ch などをさまよった挙句、あまり悪い評判の無い DAIKIN の、価格がそこそこ安い DAIKIN フラッシュストリーマ 光クリエール ACM75G-W を購入。1万円を切る TOSHIBA 空気清浄機 CAF-G3(S) シルバーメタリック と迷ったが、居間がキッチンと繋がっていて結構広いので、処理能力(適用床面積)の高い方を選んだ。その分、サイズは結構大きめだが、店頭で見た他のモデルも大差無かったのでこんなものなのだろう。
このモデルは1年交換用のフィルタが本体内部に7枚内蔵できるようになっていると言うのも設計として親切。コメントで幾つか見かけたオゾン臭は特に感じない。動作音は通常の静音状態なら殆ど気にならないレベル。臭いなどを感知して強になると一時的に「ゴー」と言う音がするが、大抵は5分も経たずに通常状態に戻る。

買う前は「空気清浄機なんて必要あるんかいな」と思っていたんだが、導入後は少なくともアレルギー的なくしゃみ鼻水はかなり軽減しているように感じる。料理をした後の匂いが消えるのも、明らかに早くなっている。これからの花粉のシーズンに効果を期待したい。

プラダを着た悪魔

Posted by yoosee on Review at 2008-02-12 18:00 JST

*1  プラダを着た悪魔 (特別編) (ベストヒット・セレクション) [DVD]

プラダを着た悪魔 (特別編) (ベストヒット・セレクション) [DVD]全般的にテンポがすごくよくて大変面白い。舞台となる "RUNAWAY"誌編集長ミランダのモデルはもちろん VOGUE 編集長アナ・ウィンターなわけだが、これをメリル・ストリープが恐ろしくハマリ役で演じてる。アンドレアが次々にハイブランドの服を着こなすシーンの曲がマドンナのヴォーグというのも狙いすぎで素敵だし、とにかく服飾の小道具が豪華でそこを見ているだけで楽しい。"6号"ネタやハリー・ポッターのエピソード、エイミーのダイエット話など、笑いどころの入れ方もうまい。

アンドレアの役どころはかなりファンタジーが入っているけど(私もハイブランドの服や靴や鞄を着放題でスタイリストまでつくような職場で働いてみたい)、基本はエレン・ブロコビッチ的なアメリカン・ビジネス・シンデレラストーリーなので個人的にはそこは割り切ってもいい。

ただ終盤のパリでの展開、ミランダの仕事への情熱や人間的弱さを描いたその直後に「やっぱり冷酷でした」なんて落し方はないんじゃないだろうか。アンドレアの決断も、ファッション誌の仕事への敬意ごといきなり捨てるのは唐突かつ彼氏に都合が良すぎる。もう少し彼女の最後の決断への導線が素直にあってもいい気がする。
といった不満もあれど、ファッション好きなら絶対に見るべき。そこをおまけして5/5点。

300 (スリーハンドレッド)

Posted by yoosee on Review at 2008-02-12 18:00 JST

*1  300(スリーハンドレッド)

300<スリーハンドレッド>特別版(2枚組) [DVD]たった300人で100万人のペルシア軍に立ち向かったスパルタ兵の話。ストーリーはあってないようなもんで、とにかく熱い戦闘シーンが素晴らしい。なんというか、実写版三国無双と言う感じ。個々のスパルタ戦士の奮闘がダイナミックにえがかれている。アメコミ原作と言うこともあり、史実やイデオロギー的な部分を考えるとあまり楽しめない気がするので、歴史背景を忘れてアクションを楽しむスタンスで見るべきかと思う。なお最後の最後はもう少し奮戦してから死んでほしかった気はする。4/5点。

ちなみに実際のテルモピュライの戦いの記載を見るに
スパルタ重装歩兵の300人とテバイ、テスピアイ兵1,100人の合計1,400人(またはスパルタの装甲歩兵1,000人を加えて2,400人)は、共にテルモピュライに残った。

夜明けを待って、レオニダスは全軍に出撃を命令した。それまでは、街道の城壁での防衛を主としていたが、この日は道幅の広い場所まで進撃した。彼らは槍が折れると剣で、剣が折れると素手や歯を使い、全軍が玉砕するまで戦った。ヘロドトスによれば、この戦いによるペルシア軍の戦死者も2万人にのぼったとされる。
とのことで、荒唐無稽のようで政治的背景はともかく戦闘に関しては意外と史実に近いっぽい。なんで半裸なのかと思ったけど、歴史資料ほとんどそのままの格好なのね。不死部隊なる精鋭部隊も実在だそう。

スーパーマリオ・ギャラクシー

Posted by yoosee on Review at 2007-11-13 22:00 JST

*1  スーパーマリオギャラクシー

スーパーマリオギャラクシーWiiを買ったはいいがあまりに遊べるゲームが無く、ドラクエソードを買ったはいいが大ハズレしたりしてさてどうするかと数ヶ月経過した今日この頃、任天堂の本気を信じてマリオを買った。これが期待以上に大変面白い。

ギャラクシーの何がいいって、3Dをただの3Dで終わらせていないところ。単純な自分視点の3Dでなく、重力と言う要素を使ってステージの上下左右を作り出しているのがうまいと思う。操作も十字キーでの移動とAジャンプ、Zしゃがみ以外はコントローラをシェイクしてのスピンのみというシンプルなものだけど、それによって生み出されるアクションは非常に多彩で楽しい。2Pコントローラによるヘルプ機能もゲームの難易度を下げつつ2Pに参加の場を与えているという点で、家庭ゲームをしっかり意識していて流石だと思う。電撃イライラ棒みたいに神経をすり減らすステージや爽快にすっ飛ばすレース、パズル的な要素を持ったボス攻略と、飽きさせない構成もうまい。難点は続けてやっていると精神的疲労を感じるところくらいかも。

大傑作とまでは言わないけど、Wiiを持っている人、特にマリオ64が好きだった人ならこれは是非遊ぶべきじゃなかろうか。

ダイ・ハード4.0

Posted by yoosee on Review at 2007-11-13 22:00 JST

*1  ダイ・ハード4.0 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付き・2枚組) [DVD]

ダイ・ハード4.0 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付き・2枚組) [DVD]あまり期待しないで見たのだけど、案外面白い。ジョン・マクレーン/ブルース・ウィリスだけじゃなく、Nerd代表的キャラクターで出てくるマットの見せ場が多くて、ネットワークを介した現実社会への攻撃という部分の描写にも程よいリアリティと逸脱感があるのが良いのかも。アクションシーンは容赦なく派手で、老骨に鞭打ってと言う印象を受けてしまうが、それはそれでしぶく収まっているのはブルース・ウィリスの演技力のお陰だろうか。

ただ言っても詮ないことながら、どうしても「短くまとめた TWENTY FOUR」と言う感じがしてしまうのは、今後この手のテロアクション系映画の宿命になってしまうのかもしれない。その辺を考慮せず甘めに付けて4/5点。

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