November 17 Thu, 2011
Kindle Fire のファーストインプレッション・レビュー
Posted by yoosee on Android at 2011-11-17 14:32 JST1 Kindle Fire が届いたので早速軽くレビューしてみる
Kindle Fire が今日届いたので簡単にレビュー。正味 1時間程度しか触ってないのであまり深入りしてないけどそこはご容赦を。 ファーストインプレッションとしてはこの値段でこの性能・機能は十分以上の評価をしていいと思うし、7インチタブレットとして主に閲覧目的に気に入って使えそうだ。なお日本未発売だし、日本に持っていって使えるかどうかは知らない。良い点
- 安い。$199 と言う値段が全てといえば全て。日本円換算すると16,000円以下。
- この値段としては十分以上の性能。1024x600のIPS液晶ディスプレイと1GHz TI OMAP Dual Core CPU は最新では無いものの今時のスペック。性能面からは RAM が 512MB なのが残念だが、実用には耐える。
- 7インチで413g のサイズ。多分手持ちで使うならこれくらいの重さが限界。持ってみると思ったよりも重いけど、これより重いタブレットって手持ちで使えないのでは。ハードウェアの質感はマットで安っぽくは無い。
- 傷がつきにくい Extra Durable Display と安価な事、そこそこ手軽なサイズとあわせて、無造作に持ち歩くのも躊躇しなくていいのが気分的によろしい
- 日本語表示は特に問題無し。ウェブブラウザでも別途入れた ES FileManager での日本語名ファイルも、特に問題なく日本語表示ができた。Silk の Text encoding には UTF-8 以外にも ISO-2022-JP, Shift_JIS, EUC-JP がちゃんとあった。
- microSD等の外部ストレージがなく、内部ストレージが 8GB (うち利用可能なのは 6GB 強) しかない。いくら Cloud Storage があるとは言え、もう少し大きさが欲しかった。Wifi がないところで使うのが結構きつい気がする
- タッチセンサー式も含むハードウェアボタンがほぼ全くない。あるのは唯一電源ボタンのみで、音量すらソフトウェア制御。画面上に操作エリアが独立して存在しているけど、最初は結構戸惑う。Home や Back をいちいち呼び出さないと使えないのは煩わしく感じる。
- IMEの切り替えが出来ないので日本語入力は今のところ出来ていない。
- Bluetooth が無い。致命的ではないが映画鑑賞時にワイヤレスヘッドセットくらいは使いたかった。
- GPS、カメラが無い。が、スマートフォンに加えて2台目のTabletとして使う分にはあまり困らない。
ホーム画面: はAmazon謹製で、いきなり書棚が表示される。ここから書籍、映像、音楽、アプリなどに直接アクセスでき、またローカルデバイスと Amazon Cloud Drive 、Amazon Shop もシームレスにアクセスできる。これを Kindle として Amazon のサービスを中心に使おうという人には迷わなくていい作りになっていると思う。どんな感じかは Engadgetのレビュー記事に動画もあるから見てみるのがいいかと。
反面、設定画面からAndroid標準と違うので、安価な Android Tablet として使うには多少のノウハウが必要。とは言え Amazon Store からも普通に入れられる GO Launcher EX でも入れてしまえばごく普通の Home 画面が使えるし、ファイルマネージャも同様に使える。ちなみに HTC Incredible の Amazon App Store で購入したアプリは Kindle Fire でも購入済みとして利用可能だった。これは結構うれしい。
アプリ: は Amazon App Store のみでの提供で、現在約 10,000 程度しかないらしく、300,000 を越えた Android Market と比べると流石に見劣りする。使いたいアプリがちょこちょこ無いのは結構ストレス。ただ Allow Installation of Applications From Unknown Sources を ON にしてしまえば .apk を普通にインストールできるので、手間を厭わなければさほど困らない。 実際 apk から DropBox や Google Maps などもあまり問題なく入った。Android Market は今のところうまく入れられてない。
動画再生: は極めて快適。Amazon Prime や Netflix でのストリーミング、ローカルに 720p の .m4v ファイルを置いての再生ともに、特に問題を感じるようなことはないし、画面も鮮やかで発色がいい。App Market から Skifta を入れて、DLNA 経由で自宅LANにあるサーバ (PS3Mediaserver on Debian) からの再生も問題なくできた。
Kindleでの読書: などの際にページめくりで引っかかる的なコメントを幾つか見たが、今のところストレスになるような事は特に無い。フリックだと指が引っかかる感じがないではないけど、画面タッチでページ送りする分には速度も含めて何ら問題無し。
なお、自炊したコミックを PerfectViewer で読んでみたが、この用途には大変快適である。小説だと単行本や新書は問題ないがそれ以上だとちょっと読みづらい。なんにせよコミック以外の読書目的なら e-ink Kindle の方が向いているとは思う。
Silk Web browser でのブラウズ: はこれが結構快適。リンクをクリックすると2,3秒で次の画面がパッと出るくらいの速度感でブラウズ出来ていて、クラウド側での処理や圧縮が効いているのかなと思える。サイトによっては PC より快適かも。ただ画面サイズが中途半端なので、拡大縮小したりなんだりという操作は多少面倒にも感じるが、それは 7 インチタブレットのサイズの問題なので仕方がない。
root取得: だが、Kindle Fire の root 取得はすごく簡単で、やり方が xda で公開されている。 この値段と普及数を考えても、この先の Android Tablet Hack の基本になるんじゃないかな。きっと ICS ROM もそのうち出てくるんじゃなかろうか。
もう少し使い込んだらまた書くかもしれないが、今のところはこんな感じ。
November 18 Fri, 2011
Kindle Fire レビュー 補足
Posted by yoosee on Android at 2011-11-19 11:45 JST1 Kindle Fire レビューの補足
先日のレビューに幾つか補足。Hack 系の話は xda developers のアップデートが元なので気になる人はそちらをウォッチしておくのがいいかと。コミック、単行本以外の自炊/PDF読書: 基本的には 7インチ画面なので技術書ないし新書以上のサイズの読書には 6インチ e-ink と同様の画面サイズの問題が出てくる。Landscape で読んでなんとかギリギリと言う感じ。ページの切り替えは速いけど、文字を長時間読むならやっぱり e-ink 版が適していると思う。
Android Market: Android Market を Kindle Fire にインストールする方法 が公開されている。基本的には /system/app の下に適切な permission で入れないといけないってだけらしい。 実際に入れてみたけど特に問題なく動く。root 取得は必要。
Android Market や Google アプリが入った時点でもう殆ど普通の 7インチ Android タブレットである。しかしそうなってから Market を見てみると、Tablet 非対応のアプリって結構多い。また普通の Tablet として扱うと、他の市販品からの優位性は値段程度だというのは気がつくとそりゃそうだよなとは思う。コストパフォーマンスには非常に満足だけど。
日本語入力: 日本語表示が問題ないことは書いたが、日本語入力、と言うよりはそもそも IME の切り替えが標準では出来ないので Shimeji や Swype などが使えない。とは言え方法が無いわけではなく、単純に設定が不可能なだけなので How to enable Swiftkey on Kindle Fire にあるように /data/data/com.android.providers.settings/databases/settings.db を sqlite3 で開いて必要なエントリーを書き込む、と言う荒技で解決はできるというレポートが上がっている。多分、そのうちこれを代行してくれるアプリもでてくるとは思うので、そのうち普通に使えるようになるんじゃないかな。もしくは当然 Custom ROM が出れば解決する。
細かい不満点: 最大の不満はやはり、内蔵ストレージが 6GB 程度しか無い上に microSD スロットなどの拡張も無いこと。標準のランチャから Amazon のクラウド・音楽・映像サービスをオンラインで使う分には実はそれほど気にならないので、Amazon としては正しいアプローチなんだろう思う。しかし正しくない(?)使い方をしているとやはり多少気になる。まあ映像の閲覧だけオンラインのみに割りきってしまえばそこまで辛くは無い。
他はハードウェアの作りとして、電源ボタンが何故か下枠にあるので縦持ちで支えているときに不意に電源がOFFになってムキーとなる事と (これについては「ひっくり返してから画面Rotationを固定する」という技が提唱されている)、映像を見るときは横向きが殆どなのにステレオスピーカーが縦向きに付いていることは設計者をかなり問い詰めたいが、今のところの不満はその程度かな。
November 22 Tue, 2011
海外旅行 自己流ハック術
Posted by yoosee on Misc at 2011-11-22 14:08 JST1 海外旅行時に覚えておくと役に立つかもしれないちょっとしたコツ
一級海外旅行士の俺が淡々とハック術を書いていく:はれぞう と言う記事が結構面白かった。当を得ているところが多いけど幾つか突っ込みたいところがあったので記事を起こしてみる。基本的に元記事へのツッコミ・補足なので、リンク先を読んでからどうぞ。個人的には最重要。これとスリッパは国際線三種の神器と呼びたい。 とにかくこの3つがあると無いとじゃ機内で眠れる度がまったく変わり、それによって到着後の体力や時差を越えての睡眠リズムも変わってくる。あと機内は例外なく乾燥しているので喉が弱い人はマスクがあった方がいいかも。手荷物の話だったな
...
・アイマスク
・耳栓
睡眠薬じゃなく誘眠剤だけど、以前はドリエルを使ってたが最近はメラトニン (Melatonin) が一押し。機内だけじゃなく、到着後の時差ぼけ解消に効くので大変重宝している。 米国ではCVSなどの薬局でサプリとして売っていて、120錠で10ドル前後だから3-5mgのものをひとつ買っておくのがいいんじゃないかな。輸入代理っぽいけど、Amazon.co.jpでも取扱いがあるみたい。・できれば睡眠薬
他にリストに無いものだと、入国書類を書くためのボールペンと、滞在先の住所は手持ちにしておくと困らない。
うーん、まずいのは間違いないけど食えないことは無いよ... 空港でサンドイッチでも買ってもいいけど、Take Out だと美味しいとも限らなくて、機内食の方が温かいだけましということもあったりする。機内食を食べないってのは、慣れてる奴はエコノミーだろうがビジネスだろうが大体そうする
一応、機内食の選択肢をお勧めしとくと、チキンが選べるならチキン。次点でサーモンか卵。バターと塩コショウで誤魔化して食べる。ビーフは得てしてものすごい歯ごたえが味わえるのでお勧めしない。航空会社の中ではANAは比較的まともだし、全般的にビジネスなら空港で買うよりましだと思うよ。ああでもフランス文化圏だとカスクルート(フランスパンのサンドイッチ)とかめちゃうまだったりするし、国によるかも。
成田空港はこの通り、セキュリティゲート(手荷物検査場)通過後はろくな飲食店が無いので、荷物をチェックインして食事をする時間があるなら4,5Fのレストランに行った方がいい。まあ私は刀削麺ばっか食べてるけど。逆に土産物はセキュリティゲート通過後も免税店を含めそこそこある。未だ国際のメインの成田空港特に第二は、第一ゲート前であっても旨い飯屋なんかひとっっっつもない
スタバでサンドイッチ買うのが関の山
いやあ、薄っぺらいけど、そこそこ暖かいと思うよあの毛布。 流石に毛布を持ち込むのは荷物になってしんどいんじゃないかな。 個人的おすすめはフリースの上着を一着持ち込んで、毛布は出来ればなんとか2枚ゲットできればほぼ万全。クッションと枕と毛布は持参しろ、エコノミーのクッションや毛布なんてマジクソだから 飛行機ってのは大体において寒いのだ
欧米のホテルってスリッパを置いているところ自体がレアだと思う。個人的におすすめなのはビーチサンダル。スリッパだと基本的に部屋の外に出られないので、サンダルの方が使いやすい(高いホテルだとそれも嫌がられるけど)。あとホテルによってはプールが付いていたりするので、水着を持っていくと時間がある時にプールでリラックスできる、かも。あと、よほどいいホテルに泊まる時でなければ、スリッパはいい奴を持っていくことをオススメする
日本人はやっぱり靴脱ぎたいだろ 安いホテルのスリッパ、ペラペラで悲しくなるから
ノートPCや携帯・スマートフォンのACアダプタで、電圧が同じなら変圧器はいらない ただし、コンセントの穴の形が違うので アダプタは必要です
INPUT 100 - 240V的な事が書いてあるものならほぼ全世界で使えるので変圧器は不要。 手持ちの充電器が非対応だったら USB ACアダプタと対応ケーブルを買っておくのがいい。コンセントのアダプタは安いセットを1つ買っておく。忘れた際はホテルのフロントで借りれることもあるのでダメ元で聞いてみるのもいい。
荷物を取り違えられた時はスタッフにどんなスーツケースか説明する必要があるけど、口頭でやるのは結構しんどい。分かりやすい色のスーツケースベルトを締めて、かつケータイで写真を撮っておくのをお勧め。 またネームタグは必ずつける。出来れば2ヶ所、当然英語でも書いておく。電話番号も携帯電話をローミングするなら +81 からちゃんと書く。似たようなスーツケースってのがほんと沢山存在するので よっぽど個性的なやつでなければ、派手なハンカチでも巻いとけ
ちなみにスーツケースベルトにロックが付いてるものがあるけど、やる気ならベルトを切れば意味なくなるし、よく係員に外されてちゃんと再ロックされずに紛失したりするので、あまり高い金を出して買う価値は無いと思う。ストラップに紐を通して固定するやつも外した後そのままにされたりする。ワンタッチで付け外しできる奴だと係員もちゃんと付け直してくれる事が多いのか、今のところ生還率が高い。
あとはパスポートのコピー(顔写真のあるページ)をスーツケースに入れておくと後から本人確認が簡単になる。パスポートのコピーは現地での身分証明にも使えるけど、ケースバイケースなので、慎重にいきたければパスポート原本は身につけた上でコピーを見せてトライするのがいいかも。
いやこれ、高いホテルほどWi-Fiが有料だったりしてイラッとするんだよね…。 あと有線LANしかないホテルもあるから、ポケットルーター的なものがあるとスマートフォンでもインターネットが使えて安心。あと無料でWi-Fiが使える空港もあって、大抵空港内にそういう表示が出ているので見てみるべし。米国だと無料Wi-Fiをやってる飲食店、特にファーストフードも多い。大体、それなりのホテルには今Wi-Fiあるからね
いいホテルだとただだけど、 3日で20ユーロみたいなとこもあるな
湯沸かしは無いホテルの方が多い気がする。裏技としてコーヒーメーカーがあるホテルは結構あるのでコーヒー豆を入れずにお湯だけ沸かすのに使う、っていう手はある。 それもないホテルもあるので、こんなヒーターがあるといざと言うときに役に立つ。まあそんないざは過去に2度ほどしかないけど。ホテルにお湯はあるからな お箸は持ってけよ
他にお勧めはビクトリノックスの安めのナイフ。ひとつ持っておくと部屋で果物を切ったりビールの栓を抜いたりワインを開けたりという状況で一通り困らない。手荷物に入れるともちろん没収されるので預けるスーツケースに入れること。
ミドルレンジのホテルでは、アメニティの類は部屋には置いてないけどフロントに頼むとくれるところが多いので、一応聞いてみるのがいい。まあ持っていくのが無難だけど。最近じゃ、ホテルで歯ブラシ置いてないとことか多いから気をつけろよ