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米国のハラスメント研修が感じさせる異文化共存社会の難しさ
仕事の都合でいわゆるハラスメント研修(Unlawful Harassment Prevention)というWeb研修を受けたのだが、日本で受けたセクハラ・パワハラ研修とは毛色が相当違っていて面白かったのでメモしておく。
- まずハラスメントの種類がとても多い。セクハラ、パワハラ、人種、年齢、宗教、身体障害、ホモセクシャル、体重、などなど。
- 日本の研修だと「こう言うのはセクハラなのでやってはいけません」というのがほとんどだけど、この研修だと「こういうのはハラスメントではありません」とか「こういう場合にあなたにこういう対応をするのは会社の権利です」といった会社側からの線引きが多い。まあ企業側が企業のリスク回避のために研修するんだから当然といえば当然なのだろう。
- 会社主催のパーティにセクシャルな格好で来た人には注意していいのかとか、パーティの後に一夜の関係になったことが会社で噂になった場合に云々とか、微妙に具体的なケースが多いんだが一般的によくあるんだろうか。
- 同性同士でもセクハラになる。共有スペースで豊胸手術の話をして「○カップ以下はダメよね!」とか周りの女性が聞こえるように話したらNG、とか。
- 男同士でレズビアン映画の批評をしていたらレズビアンの女性がそれを聞いていてHRに訴えるとか、センシティブな話題というのはなかなか難しい。
- ハラスメント対ハラスメント、というケースもある。例えばある宗教でホモセクシャルが禁忌の場合にホモセクシャルを宗教上の理由で批判していいか、等。
価値観が多様な社会を構築するってのはこういう事なんだなと実感してしまう研修でありました。