December 1 Wed, 2010

*1  Android スマートフォンから rsync でデータをバックアップ

どこで見つけたのか忘れたが、Android スマートフォンから rsync (over ssh) でファイルをバックアップできるアプリ rsync backup for Android を使ってみたら大変便利だったのでご紹介。rsync の受け先サーバが必要という時点で使う人をかなり選んでしまうサービスだろうが、はまる人には大変便利なんじゃなかろうか。まだベータ版と言うこともあり UI もこなれてはいないが、十分使い物にはなる。なお以下は version 1.2 での内容。

最初に起動すると ssh, rsync, dropbearkey tool を別途ダウンロードするダイアログが出るので OK しておく。セットアップ内容はシンプルで、バックアップ対象のローカルディレクトリ、ssh のユーザ名とサーバ名、サーバ側のディレクトリ等を指定。ssh 用の private key は dropbearkey tool で生成できるのでそれを使い、インテントから mail 等を経由して Publick Key を取得する。

取得した pubkey は ~/.ssh/authorized_keys に登録。パスフレーズ無しの前提なので実行コマンドは制限しておくのがいいだろう。一度走らせてみたら以下のようなオプションが付いていたので、 command= 等を以下の用に設定しておく。--delete はオプションによって付いたり付かなかったりするはず。

.ssh/authorized_keys
command="/usr/bin/rsync --server -vlHDtre.i --delete . /home/yoosee/backup/android",no-pty,no-agent-forwarding,no-port-forwarding ssh-dss AAAAB[...]== rsync@android
初回同期はサイズによって時間がかかるので、同じLAN内等でやった方がいいだろう。

Tasker 等と組み合わせれば、場所や時間などの条件で自動実行する事も可能。撮った写真や動画を自動的に他の場所にアップロードできるだけでもかなり快適になる。

望むべくは逆方向の rsync (サーバ側から Androidへのファイルコピー) もサポートしてくれることかな。ちょっとしたファイルなら Dropbox でももちろん十分なんだが、大量のファイルをコピーしたい場合やディレクトリを整理したい場合には rsync みたいに一気に同期が出来ると便利なんだけど。
追記: version 1.3で逆方向(サーバ→Android)の同期もサポートされてさらに便利になった。素晴らしい!

December 6 Mon, 2010

*1  Taskerで Android のタスクを自動化

しばらく前から気にはなっていたのだが、値段が£3.99 (約$6.30) とAndroid アプリにしてはそこそこ高いので躊躇していた Tasker をようやく購入。これはほんとに買ってよかった。使いこなしは結構難しいが、今まで手動で切り替えていた設定がほとんど自動化できたのが言いようがないくらいに素晴らしい。これぞ Android の真骨頂という感じがする。

これはどんなソフトかというと、特定アプリの起動や特定の日時、場所、イベント(AC電源接続やイヤフォンジャック挿入、特定BluetoothやWi-Fiとの接続など)等の Context によって設定した Task を実行する事で、設定の変更やアプリの実行などを自動実行できるというもの。Context も Task も非常に多彩な種類が用意されており、かなり細かく自分がやりたいことを設定することが出来る。

上記のContextとTaskの組み合わせは Profile として登録する。 Tasker でどんな事が出来るかは Tasker Wiki などに Profile のサンプルがあるが、例として書いてみるとこんな感じ。
  • Google Maps や Foursquare を起動時のみ GPS を ON
  • 日中(8:00-18:00)にNavigation(カーナビ)を起動したら画面輝度を 75% に設定
  • オーディオプラグを差し込んだらオーディオアプリを起動して再生
  • 日中屋外など周囲が明るい(light level > 70)場合に画面輝度を90%までアップ
  • 夜間(0:00-8:00)だけ自動的にボリュームをOFF
  • 自宅(周辺30m以内)にいる時だけ自動的にキーガードを解除
  • 特定アプリを起動する際にパスワードの入力を要求
  • 特定SNSメッセージを受信した時に大きな音を鳴らして場所を知らせる
  • 特定の人に固定文面のSMSを自動送信するWidgetをHomeに作る
  • 毎晩2:00に、AC電源接続されており自宅Wi-Fiに接続されている場合にrsyncでバックアップを行う
  • Webから天気予報を取得し、それに応じて壁紙を自動的に切り替える
  • Calendarにミーティング等の予定が入っている場合に着信音をOFFにする
などなど。

とにかく日常のちょっとした不満やこまごました設定変更を自動化出来るのが素晴らしい。カスタマイズ好きには多分たまらないアプリだと思う。日本での紹介がほとんど無いのが不思議なくらいだが、確かに使いこなしはちょっと難しいので人を選ぶ感はあるかもしれない。

7日間利用可能なTasker Trialがサイトからダウンロードできるようなので、興味のわいた人はぜひお試しを。

December 21 Tue, 2010

*1  英会話の3つのルール: 大きな声で、ゆっくりと、リズムにのって

今回はちょっと趣向を変えて、英語を話すときに意識してほしい3つのルールをあげてみたい。ルールといっても極めて単純なもので、以下の3つだ。
  • 大きな声で
  • ゆっくりと
  • リズムにのって
特に声の通りにくい電話会議ではこの3つはとても重要だ。正直 R と L の発音なんてどうでもいい。とにかくこの3つは常に意識して話をしてみてほしい。さて、なぜこれが英会話で大事かというのはこんな理由だ。

大きな声で
英語での打ち合わせ、特に電話会議で、とにかく声が小さい日本人が多いように感じる。もしかしたら英語を話すことの気恥ずかしさ等があるのかもしれないが、小さい声では正しい発音だの正しい文法だの言う以前に、まず聞き取れない。むしろ自分で大声を出しすぎかと思うくらいに声を張って話してもらうくらいでも概ねちょうどいい。
ゆっくりと
特にエンジニアに多い気がするが、興奮してくると英語ででもどんどん早口になってくる人をそれなりに見かける。早口で話すと単語の繋ぎがおかしくなってますます通じない発音になりがちだし、ゆっくり話した方が英単語を連想・連鎖的に頭からひねり出すのにも余裕が出て、自分の英語能力をフルに使うのが楽になる、と思う。 発音なんて日本語発音英語で構わない。ゆっくりはっきりと話そう。

またこちら側が、相手も意識できるくらいにゆっくり話すことで、早口になりがちなネイティブ英語話者のスピードもコントロールすることが出来る事も多い。体験から言えば Please speak slowly などと頼むよりもよほど効果的である。
リズムにのって
英語っぽく話すのが恥ずかしいからなのか日本語の癖なのか、まったく抑揚を付けずに一本調子で話す人が多いように思うのだが、これは日本人が想像する以上に英会話として聞きづらい。そもそもむしろ英会話では、全ての話した単語を聞いているというよりは、抑揚がついて強調されたところが耳に入って意味をとると言うのが標準的じゃないかと思う。
一般的には動詞や固有名詞、つまり会話においてそれが無いと意味をなさない部分のみが強調され、冠詞や前置詞や助動詞などは軽く流される。この際、スリービートやフォービートと言った感じで声に抑揚がつくのが一般的な英語の会話になる。

前述の「大きな声で」「ゆっくりと」も、実はこのリズムに乗ってを作るのに役立つ。 声が小さくてはそもそも抑揚を付けようがないし、早口になるとえてして一本調子になりがちだ。この3つを合わせることで、それなりに聞きやすい英語を話せるはずだ。

英会話のリズムについて詳しくは、例によって日向清人のビジネス英語雑記帳 英語は「ウーン・パッ」「ウーン・パッ」で話す (上)(下) を参照されたし。
以上のように3つほど頭に置いてほしいルールを書いたが、最大のルールはもちろん「ためらわないこと」だ。そもそも英語圏に知り合いがいたり英語圏を旅したりすれば分かるだろうが、彼らは得意気に「少し日本語を話せる」と言って、実際「こ(ん)にちわ」くらいしか言えなかったりする。単純比較すれば、日本人で Hello が言えない人がいるだろうか。この基準で考えれば殆どの日本人は英語が話せるのである。
標準的な日本人が知っている英単語は恐らく本人の想像以上に多い。単語を並べるだけでもそれなりに通じるのだから、ためらう必要はない。特にエンジニアは「技術」と言う共通語を話せる分だけ難易度は更に低いと思って、あまりためらわず、この3つのルールを頭においてにトライしていただきたい。

December 27 Mon, 2010

*1  知っててもあまり役に立たない英単語 - 少年漫画の頻出英語

遠い異国で漫画に飢えている姿を見かねた会社の同僚が英語のコミックを貸してくれたのでここしばらく少年漫画をいくつか読んだりしていたのだが、日本語だとあまり気にならないものが英語では繰り返し登場するのが目立って気になったりする。面白いので目についた範囲を列挙してみるとこんな感じだ。多分、日常会話や仕事では役に立ちそうに無い。
Hatred
憎しみ、憎悪: この単語が多発するのは想像の範囲内だが、それにしても頻出しすぎであり、少年漫画の登場人物はあまりに Hatred にとらわれすぎなのが伺える。Chain of Hatred なんて表現は少年漫画以外ではまずお目にかかれないのであり、それはGoogleで検索してもNarutoやFullmetal Alchemistが真っ先に引っかかる辺りからも推測できる。
Underestimate
過小評価する: Don't underestimate me! でいわゆる「俺を甘く見るな!」ってやつである。これはご想像どおり、特に戦闘シーンで多発する。もちろんこの後大抵やられる。
Pathetic
哀れな、不十分な、無価値な: 強力な敵に Don't underestimate me! などと言って挑む無謀な主人公に How pathetic と哀れんだり、無駄に情熱を燃やしている主人公に Pathetic (無価値) と切り捨てたりするのに使おう。
Calm down
気持ちを落ち着ける: これはそのまま「落ち着け」と言うセリフ。少年漫画の登場人物はみな興奮しすぎなのが伺える。
ちなみに豆知識として、Calm はいわゆるワンピースのカームベルトのカームでもあり、無風状態の事も示す。
Sake
ため、目的、利益: 少年漫画の特に悪い方は誰か親玉のためになにかをしていることが多くて、for the sake of ... (〜のために) とか xxx's sake といった発言をよく持ち出す。いいから自分のためにやれよ、と思わなくもない。
いかがだろうか。これらを駆使して年末年始は貴公もぜひ少年漫画の登場人物を演じて頂き、Chain of Hatred を断ち切ってもらえれば幸いだ。

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