May 1 Thu, 2008
ブラウザ上で動作する Virtual Chumby を試してみよう
Posted by yoosee on Gadget at 2008-05-01 12:00 JST1 Chumby.com の virtual chumby
chumby.com では chumby を仮想体験できる virtual chumby を作成することが出来る。やり方は大雑把だけど以下の通り。- chumby.com でアカウントを作成
- MY CHUMBY → my channels へ進む
- Virtual Chumby 用に適当な channel を作成し、Widget を追加する
- MY CHUMBY → create a virtual chumby へ進む
- チャンネルとサイズを選ぶ
- cut and paste this code からコードをコピー
2 virtual chumby を iGoogle Gadget として使う
これには iGoogle の HTML/JavaScript widget を作成。次のリンク (Create iGoogle HTML/JS widget) をクリックすると、 Chumby と言う名前で新規 iGoogle Widget が作成される。iGoogle の widget 表示画面で「信頼して利用するかどうか」に OK をクリックし、表示されたテキストエリアに virtual chumby で作成した html コードをコピー&ペーストして保存すれば、iGoogle 上で動く virtual chumby の出来上がり。便利かどうかはともかくとして(個人的には真ん中の画面だけ切り出したい)、chumby でどんなものが動くのか試すのには手軽で良いんじゃなかろうか。興味がある方は是非どうぞ。
May 7 Wed, 2008
SanDisk Sansa Clip 4GB レビュー
Posted by yoosee on Gadget at 2008-05-07 12:00 JST1 定額音楽配信サービス対応、日本未発売モデル Sansa Clip 4GB を購入
以前に小型MP3プレイヤーを探したときに気になった Sansa Clip の 4GB モデルを購入した。総じて、小さくて軽くてクリップとディスプレイ付きでそれなりに良い音質で、音楽専用プレイヤーとしては必要十分な機能がある。4GB モデルが $80.00 、購入時レートではほぼ 8,000円と安価だし、iPod を除けばかなり決定版じゃないだろうか。日本未発売なのが本当にもったいない。プラスチックの筐体は例えばアルミの iPod shuffle に比べればチープではあるが、その分軽さが強調されている感じがする。ファイル形式はMP3とWMA(DRM対応)で、AACやOGGには対応していないのが残念と言えば残念だが、WMA DRM10 対応で NapsterやRhapsodyのような音楽定額配信サービスにも対応するのが嬉しい。付加機能としてはこの辺のプレイヤーによくあるようにFMチューナ(録音可能)やボイスレコーダが搭載されている。
長所
- 小さくて軽く、クリップ付きの本体は気軽に持ち歩ける(短いコードと相性がいい)
- 音質はこのクラスのプレイヤーとしてはかなり良い(Amazon.comのレビューも音質に高評価)。付属のヘッドホンにはあまり期待しない方がいいが
- 三行表示のOLEDは黒背景に黄色の文字・青のアイコンがハッキリ読める
- ID3タグでアーティスト・アルバム・曲での分類対応(普通の機能ではあるがZen Stone Plusや、当然ながらiPod shuffleには無い)
- 操作系はさほど癖が無く、手探りでの一時停止なども容易
- 再生中のプレイリスト作成やお気に入り曲の登録が可能
- 録音が可能なFMラジオ(日本のプリセット有り)、ボイスレコーダを内蔵。音質もまずます
- バッテリーは再生15時間
- 音楽転送はUSBストレージとして繋いでDrag&Dropするだけ、もしくはWMPやRhapsody、WimAmpやMusichMatch Jukebox等も利用可能。iTunes は使えないがそれ以外の選択肢は広いし、Linuxからも簡単に使える
- 4GBモデルで$80.00(約8,000円)、2GBモデルだと$50(約5,000円)前後と、同レンジの商品と比べても安め
- 反射素材になっている情報表示パネル部分が直射日光下では非常に見づらい
- 電源OFF時からの再生が「電源ON(数秒待つ)→再生押下」の2ステップ必要なのが煩雑
- サイズは小さいと言っても2G shuffleの2倍程度はある
ちなみに日本語の表示も出来るしインターフェイス言語も日本語が選べる。去年8月のITMedia記事で取り上げられているが、現在のところ日本では発売されていない。マニュアルを見てみると Rhapsody をPC側の音楽管理ソフトとして使うことを想定した記載になっているので、Rhapsody 未提供の日本では展開しづらいのかもしれない。とは言え利用だけならPCに繋いでDrag&Dropするだけで特にソフトは必要ないし、Linux からもファイルを扱えるので、特に日本の環境で不都合ということはない。
個人的には音楽再生には必要十分かつ音質もそこそこ良く、価格も安価な良いプレイヤーだと思う。iPod 以外の選択肢としてはなかなか好印象だが、日本未発売なのが残念。Sansa ブランド自体は日本でも展開されているし、商品の競争力は日本でもありそうなので、発売すればいいのにと思うんだが。
PHILIPS カナル型イヤフォン SHE9700 レビュー
Posted by yoosee on Gadget at 2008-05-07 21:00 JST1 PHILIPS カナル型イヤホン ブラック SHE9700
そんなわけで新しい音楽プレイヤーを買ったのにあわせてヘッドホンも新調した。条件として「価格はせいぜい3,000円前後」「電車で聞くので基本カナル型」「コードは短い方がいい」といった内容で探し、2ch の低価格でナイスなイヤホンスレ やiPodで使うイヤホンとかヘッドホンのblog あたりで評判がよさそうだった PHILIPS カナル型イヤホン ブラック SHE9700 を購入。私が買った時点では2,650円だった。楽天での最安値も同じくらい。もっともこちらは送料別だが。私の耳は音質をちゃんと評価できるほど良くないし、上記リンクのレビューを見た方がいい気もするが、一応個人的な感想。
- カナル(耳栓)型ではあるが、背面に音抜けの穴があるためか、そこそこ音漏れする。遮音性も期待ほどではない。
- イヤーチップがやわい。ソニーのものにでも交換すると良くなるかも。
- タッチノイズはさほど気にならない。
- 基本ドンシャリ。音場は広めに感じる。ヌケもいい。
- 中高音はクッキリした音。クッキリしすぎな気がするくらい。
- 低音はかなり強めに出てる。
- 無駄に思えるくらい立派なポーチが付いている。
May 9 Fri, 2008
Chumby の中を ssh login して覗いてみる
Posted by yoosee on Gadget at 2008-05-09 00:30 JST1 Chumby の中を ssh login して覗いてみる
繋ぎ方は Chumby日本語Wikiの Chumby へ ssh で接続する方法を参照。中身は普通に小型機器向けにシェイプしたLinuxなので、リナザウ辺りを触ったことがある人ならさほど新鮮味のある話ではないですね。そんなわけでさっそくログイン。BusyBox v1.6.1 (2008-03-25 16:42:01 PDT) Built-in shell (ash) Enter 'help' for a list of built-in commands. chumby:~#組み込みでよく使われている BusyBox が使われている。
chumby:~# uname -a Linux (none) 2.6.16-csb #1 Tue Mar 25 16:41:23 PDT 2008 armv5tejl unknownlinux kernel は 2.6.16 が入っているようだ。Chumbyのハードウェアスペックは公開されている通りだが、lsmod すると意外とchumby独自のドライバが入っている。
chumby:~# lsmod Module Size Used by Not tainted rt73 428896 0 chumby_accel 12048 2 chumby_timer 4800 2 usbhid 37828 0 snd_usb_audio 69152 0 snd_hwdep 7524 1 snd_usb_audio snd_usb_lib 13888 1 snd_usb_audio snd_seq_midi 6496 0 snd_rawmidi 20512 2 snd_usb_lib,snd_seq_midi chumby_udma 6968 0 chumby_sense1 7004 2 chumby_tsc2100 75368 0source code は後述の一部ファイルを除き、GPLv2 で公開されている。
2 Chumby のCPU
CPU は ARM9 の FreeScale MX21 350MHz が搭載されている。chumby:~# cat /proc/cpuinfo Processor : ARM926EJ-Sid(wb) rev 4 (v5l) BogoMIPS : 174.89 Features : swp half thumb fastmult edsp java CPU implementer : 0x41 CPU architecture: 5TEJ CPU variant : 0x0 CPU part : 0x926 CPU revision : 4 Cache type : write-back Cache clean : cp15 c7 ops Cache lockdown : format C Cache format : Harvard I size : 16384 I assoc : 4 I line length : 32 I sets : 128 D size : 16384 D assoc : 4 D line length : 32 D sets : 128 Hardware : Freescale MX21ADS Revision : 0000 Serial : 0000000000000000大したことをしていないとは言え、よくこれで動くなという感じのスペックではある。実際、Chumby Widget 作成時のパフォーマンス考慮点といったドキュメントもあるというくらいにはリソースはシビアなわけだが。
3 FlashROM と RAM
Chumby には 64MB の NAND Flash ROM, 64MB SDRAM が搭載されている。chumby:/# df Filesystem Size Used Available Use% Mounted on /dev/mtdblock5 34.6M 34.6M 0 100% / none 30.2M 4.0k 30.2M 0% /dev none 32.0M 488.0k 31.5M 1% /tmp none 32.0M 64.0k 31.9M 0% /var none 32.0M 0 32.0M 0% /mnt /dev/mtdblock1 2.0M 108.0k 1.9M 5% /psp内蔵FlashROM上の / は cramfs が read-only mount されているため、ここをいじるには cramfs を取り出して変更して remount する必要がある。そんな必要は殆ど無いだろうが。設定ファイル類は /psp の下。自作のファイル等を置く場合は、基本的にUSBドライブを使うことになる。なお /tmp, /dev, /mnt は tmpfs, /sys, /proc, /dev/pts はそれぞれ sysfs, proc, devpts で mount されている。
chumby:~# free total used free shared buffers Mem: 61928 48416 13512 0 7660 Swap: 0 0 0 Total: 61928 48416 13512RAMは 64MB しかない。
4 Chumby のプロセス
プロセスを見てみると、VSZ では chumhowld と flashplayer が大きい。chumby:~# ps www PID Uid VSZ Stat Command 1 root 1648 SW init 2 root SWN [ksoftirqd/0] 3 root SW [watchdog/0] 4 root SW< [events/0] 5 root SW< [khelper] 6 root SW< [kthread] 14 root SW< [kblockd/0] 17 root SW< [khubd] 59 root SW [pdflush] 60 root SW [pdflush] 62 root SW< [aio/0] 61 root SW [kswapd0] 679 root SW [mtdblockd] 680 root SW [ftld] 681 root SW [nftld] 975 root SWN [jffs2_gcd_mtd1] 983 root 1848 SW /sbin/syslogd -C200 991 root 1588 SW< /sbin/udevd --daemon 1002 root 3164 SW mountmon --daemon 1343 root 1512 SWN headphone_mgr 1604 root DW [rt73] 1605 root DW [rt73] 1755 root 1648 SW /usr/sbin/httpd -h /www 1820 root 20808 SW chumbhowld 1832 root 4136 SW /usr/sbin/crond -c /etc/cron/crontabs 1911 root SWN [jffs2_gcd_mtd6] 1984 root 5516 SW /usr/sbin/btplayd 1994 root 1652 SW /bin/sh /usr/chumby/scripts/start_control_panel 1999 root 1648 SW init 2073 root 26644 SW /usr/bin/chumbyflashplayer.x -i /tmp/controlpanel.swf 2074 root 1648 SW sh -c chumbpipe /tmp/.fpcmdsend /tmp/.fpcmdrecv 2075 root 2972 SW chumbpipe /tmp/.fpcmdsend /tmp/.fpcmdrecv 3021 root 1652 SW udhcpc -t 5 -n -p /var/run/udhcpc.rausb0.pid -i rausb0 3285 root 2876 SW /sbin/sshd 9612 root 5508 SW sshd: root@pts/0 9616 root 4144 SW -sh 15763 root 5240 SW /usr/sbin/btplayd 25400 root 4140 RW ps wwwChumby の widget (FlashLite3) を再生しているのは /usr/bin/chumbyflashplayer.x と言うプログラムのようだ。これ自体に Verdana が埋め込みになっているように見えるので、swfにフォントを埋め込む方法ではなく本体側を日本語化するならこの部分をいじるひつようがありそうに思うのだが、残念ながら他のものと違い、chumbyflashplayer.x はソースの公開もされていないし再配付も許可されていない。Adobe とのライセンスの都合だろうと思うが、非常に残念。
その他だと chumbhowld, httpd, crond, syslogd, sshd(有効にした場合), btplaydなどが動作している。ハードウェア系は udev と mountmon が動いている。
5 LISTEN しているポートとネットワーク
LISTEN している port を見てみる。chumby:~# netstat -l Active Internet connections (only servers) Proto Recv-Q Send-Q Local Address Foreign Address State tcp 0 0 localhost.localdom:2148 *:* LISTEN tcp 0 0 localhost.localdom:2094 *:* LISTEN tcp 0 0 *:http *:* LISTEN tcp 0 0 *:8082 *:* LISTEN tcp 0 0 *:ssh *:* LISTEN80(http) へは普通にブラウザでアクセスすると chumby のロゴと Wireless のステータスが表示される。8082 は chumbhowld が listen しているようだ。同daemonは zeroconf/Bonjour のために動作しており、http で同ポートにアクセスすると幾つかの identify 情報が xml で出力される。現時点で有効に使われているのかよく分からないのだが、今後の拡張用途だろうか。
chumby から外向けでは
tcp 0 0 192.168.0.33:2289 69.43.206.68:http TIME_WAITchumby.com のサーバへの http アクセスがほぼ常時張られていて、My Chumby で設定した channel 情報等を取得するようになっている。
ワイヤレスは普通に iwconfig で。
chumby:~# iwconfig rausb0 RT73 WLAN ESSID:"XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX" Mode:Managed Frequency=2.442 GHz Access Point: 00:0D:02:XX:YY:ZZ Bit Rate=9 Mb/s RTS thr:off Fragment thr:off Encryption key:.......................................... Link Quality=78/100 Signal level:-48 dBm Noise level:-79 dBm Rx invalid nwid:0 Rx invalid crypt:0 Rx invalid frag:0 Tx excessive retries:0 Invalid misc:0 Missed beacon:0無線LANデバイスはUSB接続されている。日本で使う場合には日本で発売されているUSB接続の無線LANデバイスを使うのが電波法的には良さそう。ドライバの設定をすれば100BaseTX-USBアダプタも使えるものがあるらしい。
6 主なディレクトリ構造
ディレクトリ構成を見てみるとchumby:~# ls -F / LICENSES/ dev/ lib/ mnt/ root/ tmp/ www/ bin/ drivers/ linuxrc@ proc/ sbin/ usr/ bitmap/ etc/ lock@ psp/ sys/ var//proc や /sys は普通に mount されていてアクセスも可能。Chumby本体用の設定は先述の通り、主に /psp の下にあるようだ。リソース関係は /usr/chumby の下などにある。ストレージの都合だろうが、/var/log は空っぽ。ついでに init.d/ の下を覗いてみると
chumby:~# ls /etc/init.d/ chumbhowld.sh chumbradiod.sh inetradio.sh zeroconf.sh chumbipodd.sh daemon-utils.sh rcS chumbradio.sh hotplug sshd.sh必ずしも全て boot 時に起動するわけではなく、ControlPanel から activate されるものも結構あるようだ。起動処理は rcS に記載されているので、興味がある人は一度読んでみるといいだろう。
May 26 Mon, 2008
ポケットに入れて持ち歩ける全部入りスマートフォン WILLCOM 03 発表
Posted by yoosee on Gadget at 2008-05-26 22:00 JST1 WILLCOM 03
これは来たなぁ。アドエスに機能を追加しつつサイズと重量を減らした、正統進化端末といえる。D4(発売延期したけど)といい次世代PHS WILLCOM COREといい、最近のWILLCOMは本当に頑張ってる。国内メーカーではほぼ唯一非ノートPCモバイルの戦場で気を吐いているSHARPも素晴らしい。- 50×116×17.9mm, 135g
- 3インチ 800x480 タッチパネル液晶
- 連続通話 6時間, 待ち受け 420時間
- フラッシュ256MB / SDRAM 128MB
- PXA270 520MHz
- 無線LAN 802.11b/g, Bluetooth2.0, 赤外線 搭載
- ワンセグ搭載
- 200万画素オートフォーカスカメラ
- W-OAM対応(4x/2xパケット)
- microSDスロット
- スライド式QWERTYキーボード+2モード・センサーキー
- Windows Mobile 6.1, Opera 9.5 (Flash Lite 3.0), etc.
ウィルコム端末比較表を見るとアドエスが 50×135×17.9mm 157g, エスが 56×135×21mm 175g だから、アドエスと比べると長さが2cm近く短くなり、重さは22gも軽くなっている。QWERTYキーボードは健在ながら、10キー部分が置き換えられた、2パターン切り替えのセンサーパッドの使い勝手が気になるところ。きっとこの辺はいいハックの対象になるんだろう。
すっきりしたデザイン+ビビッドな3色展開も、いかにも「モバイルガジェット好き用の端末」と言う風体だった es, アドエスと比べて普通の「高機能な電話が欲しい」と言うユーザにもアピールできそうでいい。通勤電車で見ていると、アドエスは若い女性のユーザも結構いるし、今以上に台数を伸ばすとしたら非ヘビーユーザにアピールすべきだからね。
ブラウザも Flash Lite 3.0 対応らしいので、Youtube も閲覧可能になる(ニコニコ動画もいける?)。また、個人的に興味深いのはデジカメと連携して動くOCR。
お店情報や料理レシピなど気になる 情報は200万画素のカメラでサッと撮影。 記事の内容をテキストで保存できて便利です。WILLCOM STORE|★WILLCOM 03今までの機種にもついていた機能ではあるが、カメラの画素数も上がっているし、これが実用レベルに使えるなら結構便利じゃなかろうか。
ちなみに値段は
だそうで、流石に安くはないけど、Windows Mobile 搭載端末だという最大の欠点を差っ引いてもちょっと欲しくなる端末だ。頭金0円, 分割2,630円(W-VALUE割引 -1,150円)×24回 = 35,520円