June 7 Sun, 2009
Amazon Product Advertising API を Ruby から使う
Posted by yoosee on Web at 2009-06-08 10:04 JST1 Amazon Product Advertising API の Signature 対応
この blog でも使っている Amazon A2S(ECS4.0) 呼び出し用の ruby library だが、5月15日から名称を Amazon Product Advertising API と変更するのに伴い、リクエストに秘密鍵を用いた署名が必要となり、現在の形式は8月15日までで使えなくなるらしい。有料サービス提供を見据えてのアクションなのか、他のEC2とインターフェイスを合わせたいのかが理由かと思うが、現状広く使われているAPIをたった3ヶ月で書き換えないとすべて無効にしてしまうというのは、なかなか豪胆なことだ。しかも ECS3.0 から 4.0 にしたのもまだ去年だと言うのに。
私個人としては個人で使う分をどうにかすればいいだけではあるので、取り合えずどうにかした。一応、このblogに出ているAmazonのリンクはほとんどがこれ経由なので、問題なく動いていると思う。更新したファイルは CodeRepos に置かせてもらった。以下からどうぞ。以前と違うのは、上記の、ないし誰が書いた Amazon の API を利用する公開されたライブラリを使おうと思った場合、Amazon.comサイトで Product Advertising API アカウントを作成 し、Accesss Key ID と共に Secret Access Key を取得する必要がある。Secret Key は非公開前提なため、上記の公開ファイルからは ID と Key は省いている。
API 呼び出し側の実装としては、この Secret Key を用いてリクエストを正規化→HMAC::Sha256のSignatureをTimestampとともに渡すと言うことをやらないといけない。
この辺の処理はAmazon Product Advertising APIの認証の件 - zorioの日記を参考に、と言うかほとんどそのまま使っている。何故か openssl の OpenSSL::HMAC::digest を使った SHA256 Hash は不正といわれて通らず、digest/sha2 を使って計算した HMAC では大丈夫だった。
それにしてもこの秘密鍵、OSSでソースを配布するなんて場合には非常に不便。たださんがAmazon.co.jp のフォーラムでOSSからの認証利用について質問しているようだが、そもそもこんなのはAmazonにとっても使われてなんぼなものなはずであり、どうしたいのかがよくわからん。あと、JavaScript から呼ぶのがすごい困難な気がする。どうやって Secret Key を隠せばいいんだろう?
June 8 Mon, 2009
日米のカップラーメン格差
Posted by yoosee on USA at 2009-06-09 09:43 JST1 カップラーメンの蓋を開けてみると...
小ネタ。始めて蓋をめくったときは結構衝撃を受けた。フチがきれいに剥がれない…。こんなところにも国民性は出るのだなぁ。
まあカップラーメンが売っているだけましとも言えるし、正直蓋なんてどうで もいいからもっと色々インスタントラーメンを売ってほしい。日本に行った事のある米国人スタッフの7割はラーメンを気に入って帰ってくるし、うち2割は熱狂的なファンになっている(当社調べ)のであるからして、もう少し日本式のカップラーメンがこっちで売っていてもバチは当たらないと思う。
June 9 Tue, 2009
Palm Pre があまりに素敵で欲しすぎる件について
Posted by yoosee on Palm at 2009-06-09 20:22 JST1 Palm Pre launched on June 6th, 2009
さて 6月6日に Palm Pre が発売されたわけだが、職場に早速 Pre を買った人がいたので大騒ぎして触らせてもらった (ちなみにこの人が Pre を買った事は「この人が LinkedIn Pre アプリを入れたよ」と言う通知で知った)。10分程度いじっている間に「お前も買うべきだ」と10回くらい言われたが、確かにこれはやばい。大変欲しすぎる。どうしよう。何で今のキャリアはAT&Tなのだ。まず質感。角の丸い筐体は真っ黒で小さくてすべすべの石と言う感じで、手のひらにすっぽり収まる。思ったより小さいし、角が丸いので余計にコンパクトに感じる。ジーンズのポケットに入れても邪魔にならないサイズが素晴らしい。
スライドキーボードもシャキッという感じで開閉し、ボタンの押し具合は定評のある Treo や Centro と似ていて使いやすい。画素数は iPhone と同じ 320x480 だけどサイズは少し小さい。画面はくっきりした発色で綺麗。
ハードウェア的には 480x320 マルチタッチスクリーン(+ゼスチャーエリア)、QWERTY キーボード、802.11b/g、Bluetooth (A2DPサポート)、GPS、3Mピクセルカメラ(LEDライト付)、8GBストレージ、3.5mmステレオジャック、動画再生可と、今時のスペックとしてほぼ十分に隙が無い。
ウェブブラウザは iPhone 同様に指二本で拡大縮小が可能で、レンダリングはWebKitのおかげか高速な感がある。日本語表示は問題なかったが、フォントはちょっとシャギーな感じになった。借り物なので他のアプリでの日本語表示は試せていないが、Gmail ではそもそも文字が化けるらしい。Exchange でどうなのか気になるところ。この辺りはマルチバイトでもなんの問題もない iPhone にアドバンテージがある。
最大の特徴である「カード」式のマルチタスク管理は大変快適。新規にアプリを立ち上げる際には数秒待たさせるものの、一旦起動してしまえば切り替えは非常にサクサク動く。マルチタスクなので当然、ChatしながらWeb閲覧と音楽再生といった「ながら」利用も快適。センターボタンでシュッと縮小、指でさっとタスクを選んでワンタップでヒュンっと別のアプリに切り替わる。上にスワイプして終了したり、Notification も含めて指先でアプリを操れるのは快感だ。
ゼスチャーエリアからのツールバーもよく出来ていて、特にゼスチャーを使うときにLEDがポッと光るのが、何というか使っていてわかりやすい。「片手で使える」事も意識した作りは、流石モバイルを10年以上やっている企業だと思わせるものがある。
キーボードから文字を入力すると即座に「Palm Pre内のアドレス帳や予定情報の串刺し検索」→「Google や Twitter などのWeb検索」といった具合に Universal Search が動作し、また Synergy でオンラインコンテンツとの自動同期も行われる。串刺し検索や同期(HotSync)は PalmOS でもコアな機能だったが、これがますます使いやすくなっていて気持ちいい。
Palm はあれだけ長いこと古い PalmOS と Windows Mobile の使いまわしで辛うじて生き長らえていたと言う感じだったのに、ここで一気にこれだけすごいプロダクトを出してきたと言うのは本当に感慨深い。以下、メジャーサイトのレビュー。特に Palm が好きすぎる engadget のレビューは動画も含めて熱が入りまくっている。
- Palm Pre review - engadget.com
- Palm Pre Review - Treonauts
- Palm Pre Review - palminfocenter.com
- Palm Pre WebOS Launch Software Roundup - palminfocenter.com
と個人的には大いに盛り上がっているが、うーん、今の AT&T と別に Sprint と 2年契約するのは流石にためらわれる。2 years contract では 最安プランでも $2,000 近くかかるのである。AT&Tも来年には出してくれるらしいし、年内に別の webOS 端末が出るかもという噂もあるけど、欧州で Unlock 判が $550 くらいでさっさと出てくれないかしらん。
June 13 Sat, 2009
Palm Pre は Gmail から Push 配信を受けられる
Posted by yoosee on Palm at 2009-06-13 13:29 JST1 ... が日本語は当面文字化けしそう
数日前に書いたPalm Pre があまりに素敵で欲しすぎる件についてで、Gmail では日本語が化けると書いたが、そう言えば少し前のニュースで IMAP IDLE Confirmed on the Pre と言うのが話題になっていたのを思い出した。この記事自体は「Palm Preのメールクライアントは IMAP の IDLE プロトコルをサポートしているので、IMAP サーバにコネクションを張りっぱなしにしておいてサーバ側から新着メールの Push 配信を受けることが出来る」と言う内容。実際、Palm Pre の Gmail 新着メールチェック間隔設定は "As Items Arrive" と言うのが標準らしい。これはこれで大変素晴らしい機能だが、つまりは Gmail との接続は IMAP とのようだ。
と言うことはやはり、 Gmail に ISO-2022-JP で届いたメールは恐らくそのままの文字コードで Palm Pre 側に配信され、Pre のメールアプリは今のところ UTF-8 しかサポートしてないので文字化けする、と言うことなのだろう。実際文字化けのパターンもそれっぽい。IMAP サーバ側で Proxy を仕込むなりして細工をするか、ISO-2022-JP の文字コードに対応したメールクライアントが出てくれば読めるんじゃなかろうか。
Exchange の場合は文字化けせずに読めるかもと少し期待しているけど、手元の日本語メールを見る限りだと ISO-2022-JP の HTML として配信されているからやっぱり駄目かもしれないし、でもブラウザでは EUC-JP あたりも表示出来るのでいけるかもしれない。誰か試せたら教えてください。なんにしても日本語対応を正式にしてくれれば嬉しいんだけど、米国での日本語って中国語辺りに比べてもマイナー言語だからな...
ちなみに現時点で Palm Pre 日本語表示に関してはHALの不定期雑記 Palm Pre 日本語表示 暫定版 が詳しい。日本での利用に関しては気になるアレマガジン: 日本国内でPalm Preを使う場合に知っておきたいポイント【2009/06/13版】 が詳しいが、Activation の都合で実質 Sprint の使える地域でないと難しいようだ。